熊本震度7 「家の中にまだいる」懸命の救助実らず親子が犠牲に… - イザ!

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熊本震度7 「家の中にまだいる」懸命の救助実らず親子が犠牲に…

 仲の良かった親子は、懸命の救出作業にもかかわらず地震の犠牲になった。益城町木山の村上ハナエさん(94)と長男のタクシー運転手、正孝さん(61)。周囲の人々は激しい揺れで押しつぶされた住宅に声をかけ続けたが、救い出すことはできなかった。

 親子は2階建ての住宅に5人で暮らしていた。その1階部分は地震で押しつぶされた。近隣住民が暗闇の中、「大丈夫ですか」「村上さーん」と声をかけたが、返事はない。レスキュー隊は到着せず、家の中に入るための道具もなかった。「家の中にまだいる、まだいる」。正孝さんの妻は叫んだが、次第に憔悴(しょうすい)した表情になり現場を見つめ続けた。

 近くに住む司書の西村まみさん(49)はたまらず、町役場に駆けだした。「チェーンソーはありますか」。だが、町役場も極度の混乱状態。救出作業がようやく始まったのは、1時間以上が経過してからだった。

 だが、2人を救うことはできなかった。死因は圧死とみられる。

 西村さんによると、ハナエさんはソファに座ってよく日なたぼっこしていた。ただ、ここ最近は体調を崩したのか、あまり姿を見かけなかったという。

 「正孝さんはいつも朗らかで、まじめを絵に描いたような人。親思いで、穏やかな語り口の人でした」。西村さんはそう話すと、涙を流した。

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