プロパンガス料金適正化3割節約 電力・都市ガス自由化で注目

プロパンガス料金適正化3割節約 電力・都市ガス自由化で注目
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 4月から電気の購入先を自由に選べる電力小売りの全面自由化が始まり、1年後には都市ガスが自由化される。生活に必要なサービスの値下げが期待されるが、プロパンガスなどをボンベで提供する液化石油ガス(LPガス)業界の動きは鈍い。そんな中、無料相談サービスを拡大させている一般社団法人プロパンガス料金消費者協会が料金適正化で年間2万8000円も節約できることがあると訴えている。

 「『プロパンガスは公共料金だと思っていた』『地域で決められた会社と契約しなければいけないと思っていた』。こう仰る方が非常に多い」

 同協会の鈴木秀男代表理事の言葉通り、プロパンガスは自由料金で利用者は基本的に契約する会社を選択できる。だが契約を詳しく公開しない業界の慣習が影響し、深く考えずに利用している人が多い。生活に身近なプロパンガスなのに理解が進んでいないのが実情だ。

 さらに格安をうたう業者をめぐりトラブルも起きている。国民生活センターの担当者は「2月には南関東の40代女性から、3月には同地域の60代男性から知らないうちに契約時より料金が上がっていたという相談を受けた」と明かす。プロパンガスに関する27年度の相談件数は約2400件。過去10年で最も多かった21年の約半分になったが隠れた被害者がいる可能性は低くない。

 そこで専門的なアドバイスを送る駆け込み寺が必要になるわけだ。同協会は公式サイトで、住んでいる地域を選びガスの使用量と合計請求金額を入力すると適正な料金かどうかを判断できる「料金自動診断」システムを無償で提供している。相場より高かった場合は電話かメールで相談すると、協会に加盟している優良会社を紹介してもらえるという流れだ。累計相談実績は約4万7000件で、27年度のサイト訪問者は過去最高の約78万人だった。消費者の立場から節約をサポートする姿勢が評価され口コミでも存在が知られるようになってきたという。

 同協会の調査によると料金の適正化で月額平均で30.9%節約でき、節約額は年間2万8000円に達する。同協会のアドバイザーも「電力に比べても家計に与えるインパクトは大きいだろう」と効果を強調した。

 消費者に代わって不当な値上げの是正を求める「ガス料金見守り保証」制度を業界に先駆け導入したのも特徴だ。鈴木氏は「ガス料金は原油価格に合わせて変動する。だが理由もなく値上げされた場合は協会が加盟の会社と話し合って適切な価格に戻させると保証しているので、安心して相談してほしい」と呼び掛けた。

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