稀勢の里はおっつけから得意の左を差して、うるさい嘉風をつかまえた。最後は右上手も引き、盤石の寄り。危なげのない攻めで直近2連敗中の難敵を苦にせず「非常に感覚がいい」と充実感たっぷりだ。
初日から5連勝は13連勝して白鵬と優勝争いを繰り広げた3年前の夏場所以来。横綱、大関陣で勝ちっ放しはただ一人の状況に「まだ、これからどんどんよくなっていく。自分を信じてやるだけですね」と大事な中盤戦以降を見据えた。