清張作品の悪女役でトップ女優の座を不動にした米倉が、悪の根絶を目指す正義の味方に変身する!
時代劇は2003年のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」以来13年ぶり2度目。04年のテレビ朝日系「黒革の手帖」、14年のテレビ東京系「強き蟻」など米倉主演でドラマ化される清張作品は今作で7作目となる。
「かげろう絵図」は、1959年に刊行された清張氏の時代推理小説が原作。大御所・徳川家斉と愛妾・お美代が絶大な勢力を握った徳川十二代将軍・家慶の時代を舞台に、世継ぎ問題に揺れる幕府と大奥の派閥抗争を描く本格時代劇サスペンスだ。
米倉は、ひそかに思いを寄せるいとこのために政権の陰謀を暴くべく、大奥に入り込む主人公・縫役。慣れない和装の撮影に「所作にしても、着物にしても、かつらにしても、すべてが新鮮でとても緊張しました」と奮闘も、「清張作品の中では温かみがあって光が差している作品」と笑顔。「私は落ち着きがないので、時代劇は似合わないと思っていたのですが、大人になったので耐えることも必要かなと思うようになった」と進化をアピールした。