ガロの堀内護さん、遺作曲が注目浴びる/芸能ショナイ業務話

1970年代に脚光を浴びたガロ。おしゃれなファッションも魅力だった。左から故日高富明さん、大野真澄、今月亡くなった堀内護さん=1973年撮影
1970年代に脚光を浴びたガロ。おしゃれなファッションも魅力だった。左から故日高富明さん、大野真澄、今月亡くなった堀内護さん=1973年撮影

 1973年の大ヒット曲「学生街の喫茶店」などで知られる3人組フォークグループ、ガロ(76年解散)。その元メンバーでミュージシャン、愛称マークこと堀内護さんが一昨年12月、胃がんのため65歳で死去してから丸1年が立った。友人の芸能アナリスト、土田孝さんがこのほど、堀内さん作曲の遺作曲に作詞し、CDを制作した。

 タイトルは「ユー・アー・ザ・ウィナー」。 軽やかで力強いメロディーに乗って、歌手の日高美子が音楽などエンタメ業界を目指す若者の心情を歌っている。マークは死の直前、土田さんにメモ書きとともに、この歌を託したという。

 そのメモには「歌手やミュージシャン、制作担当になっても、成功する保証はない。でも、必ず得るものがあると信じて頑張れば、人生の勝者になれる」という内容のメッセージが書かれていた。土田さんは「マークのその思いを私とアシスタントの女性の共作で歌詞にしました」と語る。

 ♪午前零時の深夜バスに乗って 僕はただ都会を目指した…という、どこかなつかしい歌詞。この歌は土田さんがパーソナリティーを務める東京・江東区のコミュニティーラジオ局「レインボータウンFM」の「リッチーマンのエンタメ倶楽部」(金曜後5・0)のテーマソングとして使われ、早くも話題を呼んでいる。

 土田さんは「私は以前、ガロの歌を担当するレコード会社の販売促進部門の担当でした。5年前にマークのブログを偶然見つけて再会し、晩年にはライブも主催させていただきました。いまこうして彼の歌に歌詞をつけてCD化したので、天国のマークもきっと喜んでくれていると思います」と語る。

 CDは今春にも、何らかの形で一般発売の予定という。(M)

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