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オリオールズからフリーエージェント(FA)になった台湾出身の先発左腕、チェン投手(30)=本名、陳偉殷=が、イチロー外野手(42)の所属するマーリンズと5年総額8000万ドル(約94億円)の巨額契約で入団に合意したと12日、複数の米メディアが報じた。
チェンは中日で36勝30敗、防御率2・59。12年にオリオールズに移籍し、4年間で3度の2桁勝利を記録するなど大リーグ通算は46勝32敗、防御率3・72。昨季は31試合に先発して11勝8敗、防御率3・34と安定した成績を残していたが、想像以上の巨額契約となった。
米スポーツ専門局「ESPN」は「チェンは決してスーパースターではないがスライダーを武器に左打者に強い。先発2番手で、昨季ナ・リーグ9位だった先発投手陣をかさ上げするだろう」とした。イチローは去年より強いチームでプレーすることができそうだ。
一方、ここで改めて浮き彫りになるのがドジャースと契約した前田健太投手(27)の評価の低さだ。
前田も広島時代の実績から、総額1億ドル(118億円)規模の契約を予想する声もあったが、身体検査で異常がみつかり大幅にドジャースに値切られた。出来高を除いて前田が保証されているのは、年俸にすると312万ドル(3億7000万円)。チェンは5倍強の1600万ドル(18億8000万円)。大きな差がついた。