三井住友信託銀行は28日、平成28年1月から変動型住宅ローンの最優遇金利を現行の年0・625%から0・600%に引き下げると発表した。大手5銀行の住宅ローン金利で過去最低を更新する。三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行も0・775%から0・625%に引き下げる。両行の引き下げは2年5カ月ぶり。
住宅ローン市場はインターネット専業銀行が大手行を大きく下回る0・5%台の低金利で顧客獲得を進め競争が激化。大手5行の変動金利はこれまで三井住友信託の0・625%が最低だった。住宅ローン金利の引き下げで利用者は借りやすくなるが、銀行の収益を悪化させる懸念がある。
三井住友信託は10年固定型でも最優遇金利を過去最低の0・75%にする。みずほ銀はネットでの申し込み分は変動型0・600%、10年固定型1・025%とする。