岩隈は晴れやかな表情で慣れ親しんだ街に戻ってきた。マリナーズと再契約した理由について、何度も「一番熱意を感じた」と繰り返した。
「チームメートがすごく喜んでくれて、シアトルで戦う使命があるなと感じることができた」
12月上旬にドジャースと3年契約で合意したものの、身体検査後の交渉がまとまらず、正式契約には至らなかった。16日(日本時間17日)からド軍と再交渉したが、マ軍から強い熱意を伝えられ「一番求められている球団で投げたい」と決意を固めた。
契約は1年で、2017、18年のオプションが付く。球団公式サイトなどによると、契約金100万ドル(約1億2100万円)、年俸1000万ドル(約12億1000万円)。規定投球回(162イニング)に達すると契約は自動的に延長され、年俸は17年が1400万ドル(約16億9400万円)、18年は1500万ドル(約18億1500万円)になる。
また、投球回数の出来高が含まれ、3年連続で190回以上を投げれば総額で4750万ドル(約57億4750万円)となり、当初ド軍が提示した3年総額4500万ドル(約54億4500万円)を上回りそうだ。
来季からは青木宣親外野手(33)がチームメートになる。「すごくうれしい。一緒にプレーするのが楽しみ」。同学年の2人の目標は、2001年以来のプレーオフ出場とワールドシリーズ初制覇だ。