今年の大みそかの「第66回NHK紅白歌合戦」で、サプライズとして歌手、浜田省吾(62)と出演交渉していることが15日分かった。ハマショーはいまだ紅白出演のない大物のひとり。正式に出場が決まれば、戦後70年の特別企画枠で長崎から生出演するMISIAと並び、故郷の広島からの生中継となり、話題性も抜群だ。
今年は、昨年の中島みゆきやサザンオールスターズ、中森明菜といった目玉がない中、戦後70年企画としてMISIAの出演が決定。しかし業界内では「前回のアフリカ中継に比べたら弱い」との声があり「目玉は案外、小林幸子かも」とささやかれる始末。歴史的なシラケ紅白になりつつあったが、究極の隠し玉が浜田のサプライズ出演だ。
NHKは、戦後70年企画として浜田に白羽の矢を立て、広島から浜田、長崎からMISIAというWサプライズを準備。現時点で浜田は「全く考えていない」とされているが、NHK関係者は「手応えは十分。可能性はある」。所属レコード会社も、浜田への説得を続けているという。
浜田は今年、ロックバンド、愛奴(アイド)でのプロデビューから40年目。来年はソロ・デビュー40周年を迎える。それに合わせ、オリジナル・アルバム「Journey of a Songwriter~旅するソングライター」も発売。
さらに還暦になって初の全国ツアーを約3年ぶりにスタート。全国ツアーの東京公演は「紅白」の舞台である東京・渋谷のNHKホールで行われた。今年は26日の広島公演で終了する。
「浜田にとって、『紅白』に出るタイミングは今年。それは浜田本人も十分に分かっているはず。あとは出演するための自分を納得させる理由。いずれにしても年末はスケジュール的にも出演は十分ある」と浜田を知る音楽関係者。