ポスティングシステム(入札制度)でメジャー移籍を目指す広島、前田健太投手(27)の獲得に関心を示していたとされるヤンキースが撤退の見通しだ。「むしろ日本ハム・大谷翔平投手(21)のポスティングを見据えている」と13日、ニューヨークの地元紙「ニューズデー」が報じた。
同紙は「ヤンキースが前田の獲得レースには参戦しないだろう」との球団に近い関係者のコメントを紹介した。田中将大投手が、肘などに不安を抱えている点にも注目し、日本人投手が大リーグの先発ローテに順応できるかを不安要素だとしている。
一方、2、3年後の大谷の大リーグ移籍を想定し、現行のポスティング・システムが今オフ後に期限切れとなることから、譲渡金の上限金(2000万ドル、約24億円)が見直されて高くなる可能性も考慮し、ヤンキースはその争奪戦に備えているとみられている。
前田は今週中にも渡米し、獲得に前向きとされるドジャースやエンゼルスをなど各球団の施設を訪れる予定。