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試合中に打球を受けた右手首の骨折でシーズン終盤を棒に振った米大リーグ、レッドソックスの上原浩治投手(40)が8日、産経新聞の取材に応じ、クローザーからセットアッパーに配置転換となる来季について、「与えられたポジションで100%の力を出す。(離脱することなく)1年を通して60試合は投げたい」と目標を語った。(田中充)
午前から東京都内のグラウンドでキャッチボールや遠投を繰り返した。その後は室内でトレーニング器具を使うほか、エアバイクをこぐなどしてシーズンを戦い抜く体を作り込む。ここ数年、ほとんど変わることがない帰国後のオフのルーティンワークだ。
「もったいないのと、悔しいのと…」
右腕は今季をこう振り返った。契約を2年延長して迎えたシーズン。左太もも裏の張りで出遅れたものの、5月に日米通算100セーブをマークするなど、夏場まで順調に役割を果たしてきた。
アクシデントに見舞われたのは、25セーブ目を挙げた8月7日のタイガース戦。最後の打者の打球を右手首付近の前腕部に受け、痛みをこらえて一塁へ送球してアウトを奪ったものの、精密検査で骨折が判明し、登板43試合で戦列を離れた。