今年の春に卒業した大学生(2015年卒)の就職率は96.7%。この数字は、過去最高だったリーマン・ショック前の2008年春(96.9%)に次ぐ高水準でした。数字だけで判断すると、ほぼ全員が就職できたことになります。しかし、その中身を見ると早期に就職活動を終えた学生もいれば、なかなか内定を獲得することができず、苦しんだ末に就職活動を終えた学生がいるのも事実です。
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当たり前ですが、就職活動の最大の目的は、自分が働きたい企業を見つけ、その企業から内定を得ることですが、その目的を達成することが難しいのも就職活動です。特に働いた経験のない学生からすると約420万社ある企業の中から、1社を選ぶのは非常に難しい選択になってしまいます。
難しいからこそ満足のいく就職活動ができた学生は毎年少ないようです。就職活動を終えた学生の7割は就職活動に対して後悔しているとデータもあるようです。理由としては「準備不足」が大半を占めており、満足のいかない就職活動につながっているようです。