巨人の複数の選手が野球賭博を行っていた問題で球界は揺れている。
米国では、大リーグのコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏が野球賭博で永久追放処分になっているピート・ローズ氏の処分を解くか否かに注目が集まっている。そのため、日本プロ野球の賭博問題も話題となり、米メディアでも報道された。
前任のバド・セリグ氏はローズ氏の復権を絶対に認めない方針だったが、今年からコミッショナーに就任したマンフレッド氏は就任直後から、ローズ氏の復権を検討していることを明らかにしていた。そして、9月にはローズ氏と面談。「結論は年内に下す」と発表した。
マンフレッド氏がローズ氏の復権に前向きなのは、野球賭博の合法化を視野に入れているからだともいわれている。アイスホッケーのNHLやバスケットボールのNBAは、スポーツ賭博の合法化を歓迎する考えを幹部が明らかにしている。
実際、米国ではスポーツ賭博は盛んに行われている。スポーツ賭博が合法なネバダ州や英国のサイトに接続すれば、オンラインでのスポーツ賭博が可能。米国全土の人が参加しようと思えばできる状況だ。
海外のサイトを通じて日本のプロ野球に賭けることもできる。ちなみに、今季開幕前時点でのヤクルトの日本一オッズは50倍で、ソフトバンクは4・5倍だった。
ただ、選手、監督など野球関係者が参加するのは御法度。大リーグでは、自チームが関わる試合に賭けた場合は永久追放。自チームが関与しない試合に賭けても1年間の資格停止処分と規定されている。