琵琶湖の真珠「ビワパール」の復権を…滋賀県が貝殻使った商品開発へ

琵琶湖の真珠「ビワパール」の復権を…滋賀県が貝殻使った商品開発へ
琵琶湖の真珠「ビワパール」の復権を…滋賀県が貝殻使った商品開発へ
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 気品のある輝きから月の涙と呼ばれ、高級真珠の代名詞とされた琵琶湖産真珠「ビワパール」。近年は生産量が最盛期の0・1%程度と激減し、消費者の目に触れる機会はほとんどなくなった。危機感を抱いた滋賀県は復権に向け本腰を入れる。取り組みは真珠をつくる貝の貝殻を使った工芸品などの開発。貝殻をきっかけに、真珠の認知度を高めようという狙いだ。

 ビワパールは、琵琶湖に住むイケチョウ貝を母貝にした淡水真珠。天然の造形ならではの多種多様な形や、オレンジがかった美しいピンクが海外でも人気を集め、上質なものは1粒数百万円単位で取引されている。

 昭和40年代後半には年間生産量が6トンを超えたが、以降はイケチョウ貝の成長不良や中国産真珠の市場参入などが重なり低迷。近年の生産量は10キロ前後を推移し、市場での流通がほとんど見られない「高根の花」となった。

 「このままではビワパールそのものが忘れ去られてしまう」。危機感を募らせた県は、イケチョウ貝の貝殻に着目。これまで廃棄されるしかなかったが、真珠と同じ美しい虹色の輝きを放つ。これを工芸品や建築材料、化粧品に活用して比較的安価で流通させることで、再びビワパールブランドの知名度向上につながると考えた。

 県は成安造形大(大津市)に開発を依頼。貝殻の成分を使った焼きものの釉薬(ゆうやく)のほか、紙やインクを試作した。今後商品化が決まればビワパールのブランド商品として、大々的にPRする考えだ。

 県水産課の担当者は「今は真珠を買うことができなくても、貝殻を手に取ってもらうことで『いつか真珠も買えたら』というあこがれの品として定着してほしい」と話している。

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