主張

女子バスケット 五輪への暗雲払う弾みに

 バスケットボールの女子日本代表が来年のリオデジャネイロ五輪出場を決めた。2004年アテネ五輪以来、3大会ぶりの出場となる。

 団体球技では出場決定の先陣を切った。逆境からの快挙を称賛し、これを弾みに2020年東京五輪準備の暗雲を打ち払うことも期待したい。

 男子リーグの統一問題が原因で日本バスケットボール協会(JBA)は昨年、国際連盟から国際試合への資格停止処分を受けた。協会の改革に乗り込んだ川淵三郎会長が剛腕をふるい、ぎりぎり間に合わせた五輪予選だった。

 騒動に巻き込まれた女子代表も昨年11月から今年6月まで対外試合を禁止され、大きなハンディを背負っていた。

 加えて、五輪予選は中国の武漢で行われた。完全アウェーの会場でライバルの台湾、中国を下しての五輪切符だ。改めて選手たちの精神力の強さをたたえたい。

 再出発したJBAにとって何よりの成果である。女子の快挙を弾みに改革を完遂してほしい。

 組織が選手を支えることこそ、あるべき姿である。選手の足を引っ張っていては本末転倒だ。これまで組織に関わってきた人々は猛省してほしい。

 東京五輪の大会準備についても同じことがいえる。

 新国立競技場の建設計画に続き大会公式エンブレムも白紙撤回された。開幕まで5年を切り、計画の遂行は瀬戸際にあるといっていいが、大会組織委員会や文部科学省、傘下の日本スポーツ振興センター(JSC)の動きには、危機感が乏しい。責任の所在も曖昧にされたままだ。

 これでは国民の支持も薄らぐ一方である。五輪開催そのものを不安視する声さえ聞こえてくる。悲しいかな、女子バスケットや柔道、水泳など、国際大会での選手たちの活躍に、わずかに希望を見いだしているのが現状だ。

 来夏のリオ五輪後は世界の目が東京に集中する。バトンを受け継いでなお、失態を世界にさらしているようでは話にならない。

 参考としたいのは、女子バスケット代表の団結力と、川淵会長のリーダーシップである。無責任な集団体制が成果を生まないことを、これまでの五輪準備で十分に思い知った。国内外の選手が安心して東京を目指せる環境を、早急に整えてほしい。

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