森喜朗元首相 「新国立競技場の経緯すべて語ろう」

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相(酒巻俊介撮影)
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相(酒巻俊介撮影)

 【単刀直言】東京五輪・パラリンピック組織委員会会長、森喜朗元首相

 先日、共同通信が新国立競技場の連載を配信したでしょ。初回の見出しが「きっかけはラグビーW杯」だ。はは~ん、ときたね。戦略的に僕を一番の悪者にしようとしてるわけですね。

 経緯を説明すると、ラグビーW杯が決まった時、「せっかくビッグイベントがくるんだから国立競技場の改築のいい機会だな」となった。サッカーや早明ラグビーなどは超満員で、時に危険だが、耐震も免震もやってないし、老朽化が進んでいたからね。

 もう一つ。国立競技場はもう陸上競技の公認競技場じゃなくなった。陸連(日本陸上競技連盟)が世界大会をやりたくてもできない。つまり陸上、サッカー、ラグビーなどスポーツ界にとって新国立競技場改築は10年来の課題だったわけなんです。

 そこにたまたまラグビーW杯が決まった。その時は民主党政権。だから西岡武夫さん(故人、元参院議長)にラグビーW杯の議連会長になってもらい改築話をスタートさせたんです。

 ラグビーW杯会場となる条件は定員6万人、それに観客席に屋根がいる。男子サッカーW杯は定員8万人以上。だからサッカーも招致できるように定員8万人でいこうとなった。それに陸上競技もできるようにするには可動式スタンドも必要だと。そういう話を進めているうちに東京五輪が決まったわけだ。

 じゃあ、なんで建築家のザハ・ハディド氏が出てきたかというと僕もよくわからない。2016年の東京五輪招致の時、晴海を中心にした全体像を描いたのが建築家の安藤忠雄さんなんですよ。あの時は石原慎太郎さん(元東京都知事)が安藤さんと共同作業で晴海に国立競技場を移そうとしてたんだ。

 ところが、晴海の話はIOC(国際オリンピック委員会)からノーを食らったわけですよ。風があるから公認記録に影響するってね。羽田空港の空路のせいで放映用の空撮にも支障があるらしいんだな。

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