ヤンキースの田中将大投手(26)が9日(日本時間10日)、本拠地ヤンキースタジアムでナショナルズ戦に先発登板し、7回5安打1失点、6奪三振の好投で4勝目(1敗)を挙げた。相手主砲のブライス・ハーパー外野手(22)に同点ソロを被弾したが、スプリッターを中心にした組み立てで、2013年のサイ・ヤング賞の右腕マックス・シャーザー(30)に投げ勝った。試合は6-1だった。
1点をもらったあとの4回にハーパーに豪打をまざまざと見せつけられた。1ボールからの2球目。低めの直球を中越えに運ばれた。高く打ち上げられた打球は大きな放物線を描き、田中はあ然。リーグトップの20号本塁打となる同点ソロを許した。
ハーパーは5月の月間MVPを獲得し、現在両リーグを通じて最も好調な左の大砲だ。190センチ、102キロの走攻守三拍子揃った外野手で、2012年に19歳でメジャーデビューした。
大口叩きとしても有名で、「野球界にはボクのようなスーパースターがもっと必要だ」と公言。マイナー時代には本塁打を放つと相手投手に投げキス。「いつかはヤンキースでプレーして殿堂入りしたい」とも話している。
しかし、田中は一発を浴びた以外は危なげない投球だった。ハーパーに対しても1回の1打席目は、カッターとスプリッターで両サイドを丁寧について二塁ゴロに打ち取った。