マーリンズ2-3(=延長十三回)ダイヤモンドバックス(18日、マイアミ)米大リーグ、マーリンズのイチロー外野手(41)が、ダイヤモンドバックス戦に「8番・中堅」で出場し、第1打席に左前打、第2打席も左前打を放ち、ベーブ・ルースの持つ歴代42位の通算2873安打に並んだ。その後は、遊ゴロ、二ゴロ、四球で4打数2安打。試合は、延長十三回、2-3で敗れた。
イチローは、正中堅手のオスナが試合直前に個人的な理由で帰宅し、急きょスタメン出場した。その第1打席、三回先頭で右腕デラロサの甘く入った153キロに、詰まりながらも左前に落ちる安打を放った。
そして、五回の第2打席、カウント0-1から再びデラロサの外角低めのチェンジアップにバットを出すと、打球は左翼前にフラフラッと上がり、左翼手をあざ笑うかのようにファウルラインの内側ギリギリに落ちる左前打。これでベーブ・ルースに並ぶメジャー通算2873安打となった。
イチローは、その後は遊ゴロ、二ゴロ、四球。1点を追う十三回は、四球で出塁し、二盗を試みたが、チャレンジの末にアウトとなり、同点機を逸した。
この試合は、解任されたマイク・レドモンド監督(44)の後任に就任した前GMのダン・ジェニングス新監督(54)が初采配をふるった一戦。プロ経験もなく、コーチ経験もない背広組からの異例の転身となった新監督の初陣で、試合前のベンチではイチローが同監督にネクタイをかけて、緊張をほぐすなど盛り上げていたが、試合には敗れた。