イチロー外野手(41)が所属するマーリンズは18日、解任したマイク・レドモンド監督(44)の後任にダン・ジェニングズ・ゼネラルマネジャー(GM、54)の監督就任を発表した。GMの監督就任は異例。しかも大リーグの監督経験もないことから関係者は驚きを隠せなかった。試合前に行われた会見で、ジェニングズ新監督自身がこう述べた。
「母に話したらお前はクレージーかい、正気を失ったんじゃないのか、と言われた」
1986年にレッズでスカウトを始め、2002年にマーリンズのフロント入り。2013年からGMを務めていた。高校野球の監督をつとめたことはあるが大リーグでは監督、コーチはおろか、プレー経験すらも皆無だ。
この人事を決断したのはメジャー最悪のオーナーとの悪名高いジェフリー・ロリア・オーナー(74)だ。FOXスポーツのケン・ローゼンタール記者は「クレージー」「リトル・センス」(意味がない)とこき下ろしている。
「噂はあったが、あり得ないと思っていた。ロリア氏に溺愛されているジェニングズは義務感から受けざるを得なかったのだと思う」
ロリア氏はもともと金持ちの美術商で、金にあかせて選手を集め、優勝すると選手を大放出し、気に入らない監督は次々と解任してきた。レドモンド監督の解任も「ロリア氏の気まぐれ」「短気の結果」と米メディアに報じられている。