夏場所3日目(12日、両国国技館、観衆=9678)初日につまずいた白鵬は、栃ノ心を寄り切って2連勝。腕力の強い相手に、先に左上手を与えたものの、落ちついて左下手を取って最後はもろ差しを果たした。
「崩したところで左が入ったからね。(栃ノ心は)力が強いから」と落ちついてさばいた。これで、横綱在位中の白星を623とし、前日に並んだ元横綱大鵬を抜いて歴代単独3位になった。「うれしい。先輩方がいて、今日があるわけだから」と感慨深げ。
土俵上では館内の温度がかなり高く感じているそうで「暑いんだよ」。最初の仕切りで胸から汗が滴り落ち、「1回目の仕切りから立っちゃおうかな」。ほおを緩め、余裕の表情を浮かべた。