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久々の「団子レース」になった。今回のような展開が一番面白い。優勝スコアを6~7アンダー、伸びて8アンダーと予想したが、ピンの位置をいかにセットアップするかで試合の展開が左右される。
15番(パー4)は今回、ティーグラウンドを20ヤード前に新設し、グリーン面が見えようにした。それによってかえって難しくなったのではないか。グリーンが見えなければグリーンの右を狙って打っていけばいい。見えることでピンを狙う。攻めるのが選手の本能だからだ。
最終日はピンの位置をセンター奥に設定したことで、左に引っ掛ける選手がいた。優勝を争っていた松森がそうだ。そのためボギーをたたき、結果的に優勝を逃す要因になった。ボギーとすると、16番(パー5)ではバーディーを狙いにいかなければならない難しさが出てくる。
今回優勝した藤田はファンが多い選手だ。プロスポーツには必要なこと。彼女はプレースタイルが正統派だから、見ていて気持ちがいい。松森も同じだ。18番で3パットしなければプレーオフになっていた。
守りながらの選手より、攻めていく選手の方をファンは期待する。そういう選手が勝つチャンスを与えられると思う。(大会ゼネラルプロデューサー)