産経抄

天の声 12月24日

 きのうの朝日新聞の1面コラム「天声人語」は、冒頭で司馬遼太郎さんの言葉を引用していた。司馬さんは小紙の大先輩である。お返しというわけではないが、小欄には深代惇郎(ふかしろ・じゅんろう)さんにご登場を願う。かつて「天声人語」を担当した伝説のコラムニストである。

 ▼折しもその生涯をたどったノンフィクション『天人』(講談社)が、上梓(じょうし)されたばかりだ。筆者の後藤正治さんはあとがきで、「新聞への思い」を執筆の動機に挙げている。深代さんを描くことで、さまざまな問題を抱える新聞の意味を再確認したいというのだ。

 ▼取り上げられた珠玉のコラムのなかで、「天声人語」の由来に触れた一文に目が留まった。「天に声あり、人をして語らしむ」の意だと説明してこう続く。「しばしばこの欄を、人を導く『天の声』であるべしといわれる方がいるが、本意ではない。民の言葉を天の声とせよ、というのが先人の心であった」。

 ▼朝日の慰安婦報道問題の本質も、ここにある。事実に反した記事を流し続けてきたのは、自分たちの主張を「天の声」として人を導くためではなかったか。「新聞社は運動体ではない」。問題の検証に当たった第三者委員会の岡本行夫委員も、厳しく指摘していた。

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