産経抄

自由か死か 12月22日

 米ワシントンDCの信号がすべて青になり、交差点で事故が続出する。テレビの画面が乗っ取られてしまう。やがて電話がつながらなくなり、電気も止まる。テログループが、米国を支えるシステムに侵入して、思うままに操り始めたのだ。

 ▼ブルース・ウィリスさん主演の米映画の人気シリーズ『ダイ・ハード』第4作は、サイバー攻撃がテーマだった。そんな映画のストーリーのような出来事が、現実に起こってしまった。標的となったのは、皮肉にも映画会社である。

 ▼ソニーの米映画子会社、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)では、北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺計画を描いたコメディー映画「ザ・インタビュー」の公開を控えていた。ところが先月から、俳優やプロデューサーの個人情報や、撮影中の映画の脚本などの流出が続いている。

 ▼上映を阻止しようとする、北朝鮮の犯行とみられる。映画館へのテロを恐れたSPEは、とうとう公開中止に追い込まれた。この決定に対するオバマ大統領の見解は、「間違いを犯した」である。

 ▼日本では「ダイ・ハード4・0」の題名で公開された映画の米国での原題は、「Live Free or Die Hard」だった。米東部ニューハンプシャー州の標語である、「自由に生きよ、さもなくば死を!」をもじったものだという。独立戦争の英雄が残した名句らしい。

 ▼「米国を独裁者が出しゃばり検閲する社会にはできない」。オバマ大統領の発言は、建国以来の大義である「言論の自由」を守る、強い決意を示したものだ。北朝鮮への報復措置に踏み切る意向も示した。同じく「サイバー戦争」の危機にさらされている日本もまた、戦い抜く覚悟が問われている。

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