甘口辛口

低年齢化の女子フィギュア、「跳んでなんぼ」のロシア勢に胸に迫るものはなかった

■12月16日

 スペイン・バルセロナでのフィギュアスケートGPファイナルを見ていて、観客席の日本人女性の多さには驚いた。日の丸を掲げ、熱のこもった応援には男子で優勝した羽生結弦もさぞ励まされたろう。ただ日の丸の鉢巻き姿はさすがに違和感があった。格闘技ならともかく、フィギュアには見る側にもそれなりのエレガンスさがほしい。

 羽生の活躍でかつては女子の刺し身のツマ的な存在だった男子はいまや主役。スター不在で女子はすっかり影が薄くなった上、世界はいつの間にか低年齢化していた。優勝したトゥクタミシェワ17歳、2位ラジオノワ15歳、4位ポゴラリヤ16歳、5位リプニツカヤ16歳とロシア勢がズラリ…。

 6人中、20歳以上は3位のワグナー(米国=23歳)だけ。今年2月のソチ五輪は優勝こそ17歳のソトニコワ(ロシア)だったが、2位は23歳のキム・ヨナ(韓国)、銅メダルは27歳のコストナー(イタリア)で6位の浅田真央も23歳。おとなの女性ならではのスケーティングの美しさを見せてくれたものだ。

 今回の若いロシア勢は、おとなの体になる前のジャンプ最適齢期でもあり軽業のようにクルクルと回っていた。優雅さでは出色だったワグナーはジャンプでリスクを避けたからか点数は低かった。「跳んでなんぼ」とばかりロシア勢は跳びまくったが、残念ながら胸に迫るものはなかった。

 フィギュアには技術、要素のつなぎなど5つの構成点があるもののジャンプ偏重は否めない。「低年齢の選手がどんどん出てきてルールが変えられる。その繰り返しがフィギュア」と関係者は話したが、ジャンプ競技になってしまう前に歯止めをかける必要がありそうだ。 (今村忠)

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