甘口辛口

メダルを捨てるのは言語同断だが、アイスホッケー連盟も反省が必要

■12月11日

 いくら悔しくても、授与されたばかりのメダルをごみ箱に捨てるとは言語道断だ。アイスホッケー全日本選手権決勝(7日、横浜市)で敗れた東北フリーブレイズの一部選手が対戦相手との握手を拒んだり乱れた服装のまま表彰式に臨んだ末、メダルを捨てた。不適切な行為でチームは日本連盟に準優勝返上を申し出た。

 2-2で延長に入り残り2秒。日光アイスバックスの選手が放ったシュートがゴールかどうかで審判が協議した。実際に見た関係者によると肉眼ではポストに当たってリバウンドしたようにも見え、微妙で判断は難しかったようだが、判定はゴール。フリーブレイズの初優勝はならなかった。

 選手の不満はわからなくもないが、スタンドのサポーターは悔しさをこらえアイスバックスとそのサポーターに整然とエールを送ったという。「サポーターと比較して選手たちがとった行為がいかに恥ずべき行為か深く反省し、スポーツマンシップの再教育を徹底する」とチームのホームページにおわびを掲載した。

 優勝したアイスバックスは前身の古河電工時代を含めれば1962年以来52年ぶりの優勝で、クラブチームとして再スタートして16年目。運営会社の倒産や慢性的な財政難を乗り越えての優勝だけに喜びはひとしおのはずも「うちの優勝よりそっちの方が大きな話題になって残念」とチーム関係者は苦笑いした。

 時速150キロ近くにもなるシュートは肉眼でとらえきれないことも多い。微妙な判定には欠かせないビデオを、全日本選手権と銘打った大会にもかかわらず連盟は用意していなかったという。前代未聞の振る舞いをとがめる前に、連盟も反省する必要がありそうだ。 (今村忠)

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