【サンフランシスコ(米カリフォルニア州)25日(日本時間26日)】米大リーグのロイヤルズは、ジャイアンツとのワールドシリーズ(WS)第4戦に4-11で大敗し、対戦成績は2勝2敗となった。第3戦で出番のなかった青木宣親外野手(32)は4-4の六回無死一塁で代打出場したが、痛恨の一ゴロ併殺打。その後、流れはジ軍に傾き、「最悪な形になった」と唇をかんだ。
「もうちょっと芯に当たっていたら、抜けていた可能性もあった。ほんのちょっとの差…」
ワールドシリーズ初安打はこの日も見られなかった。同点に追いつかれた直後の六回、先頭のジャロッド・ダイソン外野手(30)が安打で出塁。代打に告げられたのは青木だった。
俊足のダイソンを警戒する相手が速球中心の配球をしてくると読み、打席へ。甘く入った速球を強振したが、シュート回転した球にバットの芯がわずかに外れ、打球は一塁手の正面に飛んだ。
これで、WSは8打数無安打。それでも、過去を振り返る余裕はない。第5戦は26日(同27日午前9時7分開始予定)。「まだ五分五分。あすの試合を取って、次につなげたい」。背番号23は自らに言い聞かせるように話し、球場を後にした。