話の肖像画

教育評論家・尾木直樹(5)これからも子供の幸せのために

尾木直樹
尾木直樹

 〈教員退職後、研究所が軌道に乗るまでの間、複数の大学の講師などをやっていけば収入は確保できると思っていたが、その読みは甘かった〉

 やめた1年目の年収は86万円。きつかったですよ。妻が教員をしていたので生活は何とかやっていけましたが、子供が高校2年生と小学2年生、お金のかかる時期でした。妻が小遣いをくれるのですが、それが1回に2千円ずつ。いろいろな会合に出ても飲みに行けない。理由をつけて断るんですが、そのうち「金がない」とばれてしまいました。当時、常任委員だった全国進路指導研究会では月例会後の飲み会で、前北海道教育大副学長の今泉博先生に何度かカンパしてもらいました。恩人ですね。

 〈一方、現地調査など多くの教育問題を研究したり、アンケートを取ってさまざまなデータを発表したりして成果を上げていった〉

 いじめは日本だけの現象といわれていましたが、スウェーデンではすでに1960年代に精神科の医師が「普通の暴力ではない。『モビング(いじめ)』である」と報告していた。4カ国を回って国際的な実態報告をしました。文部科学省にも注目されてシンポジウムに行きました。現地へ行って研究できてよかったなと思いましたね。

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