話の肖像画

「まねされる商品」の精神 元シャープ副社長・佐々木正(98)(4)

 〈松下電器産業(現パナソニック)の松下幸之助氏、ソニーの井深大氏ら、偉大なライバルがいた時代を生き抜いてきた〉

 ソニーはシャープや松下よりもずっと後発だったのに、井深さんは盛田昭夫さんとともにソニーを世界的な会社にしました。シャープの前に私が所属していた神戸工業では、後にノーベル賞を受賞する江崎玲於奈さんが半導体の研究をしていました。江崎さんがソニーに移籍したこともあって、井深さんとは何か因縁を感じました。私は日本初のトランジスタ製品の開発を続け、それが昭和30年にカーラジオの形となって発売されると、井深さんはトランジスタラジオで追いかけてきた。ソニーは7カ月遅れでしたけどね。すぐれた技術者であり、先見の明をもつ経営者でもありました。

 〈松下電器に出向いて講演したことがあったという〉    

 シャープは創業者、早川徳次のシャープペンシルから始まった。独創性をもっとも大切にする会社で、世間より早くつくりすぎて「(早川電機を)ハヤマッタ電機」と言われることもあったぐらい。だから電卓の分野では先行して松下電器にも差をつけていた。確か、昭和40年代の話です。「松下に来て幹部向けに講演してほしい」という依頼が来た。幸之助氏直々の指示だったようです。社内では「敵に塩をやるのか」という反対意見もあったようですが、早川徳次の基本は「人にまねされる商品を出せ」です。異例のライバル社での講演は許可されました。

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