【衝撃事件の核心】
若さとは時に「バカ」と同義であり、「悪ノリ」とイコールであったりする。だが「若気の至り」で許される事柄にも限度はある。大阪市此花区の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)で男子大学生3人が迷惑行為を繰り返した問題は、USJが被害届を提出し、大阪府警が威力業務妨害などの容疑で書類送検する刑事事件に発展した。来園者に夢を与えるテーマパークの性格上、刑事罰を求めることには慎重論もあったが、学生らの不遜すぎる振る舞いがUSJにレッドカードを決断させた。安全に気をもむ係員に学生はこう言い放ったという。「はい、確信犯です」
後悔先に立たず
《格好だけなら誰にでもできると。ならば普通じゃないことをして格好だけじゃないとこを見せる。これが信念》
威力業務妨害などの非行事実で家裁送致された神戸大生(19)は昨年10月15日、USJでの自らの行為についてブログにこうつづった。誰もやらないことをして目立ちたい。そんなウケ狙いの行動は半年後、世間の猛烈な批判にさらされることになる。
騒ぎの発端は神戸大生が3月21日、USJが新設したばかりのアトラクション「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド~バックドロップ」で手首を骨折したと、ツイッターに嘘を書き込んだことだった。