※画像と本文は関係ありません(Thinkstockより)

中学生の天才的ひらめき 「性病で変色発光するコンドーム」開発

英国の中学生が性病患者数の削減に役立ちそうな“天才的な”コンドームのアイデアを発表し、世界で話題になっている。まだ試作段階だが、彼らの“ひらめき”にはメーカーが実用化の話を持ちかけているという情報も。

《性病・性感染症(STD: Sexually Transmitted Disease)》
性的接触で感染する病気。「性的接触」には普通の性器の接触による性交や口腔性交なども含まれる。無症状だったり、自覚症状があっても医療機関を受診しにくいことから、感染が拡大しやすいとされる(「性の健康医学財団」HPより

英国の中学生3人が天才的アイデアを発表

「性病を感知して色が変わるコンドーム」を発案。「ティーンテックアワード」の健康部門で最優秀賞

英ロンドンのアイザック・ニュートンアカデミーに通う中学生のグループが、性病の原因となるウィルスなどを感知して蛍光を発するコンドームのコンセプトを発表。「ティーンテックアワード」のヘルス部門で最優秀賞を受賞した。

性病で変色発光するコンドーム、中学生が考案。Teen Tech 最優秀賞獲得〔2015年6月26日 engadget日本版〕

「色で性感染症知らせるコンドーム、中学生が開発」〔CNNのツイート〕

《ティーンテックアワード(Teen Tech Awards)》

英国で毎年開催される11~18歳の中高生が対象の技術開発イベント。10代の少年少女の科学技術研究を奨励することを目的としている。コンドームのアイデアを発表したロンドンの中学生3人は1000ポンド(約20万円)の賞金を贈呈され、後援者のアンドルー英王子の招きでバッキンガム宮殿に招待された。

TEEN TECH 公式サイト(英語)

病気の種類で色も異なる 画期的なコンドームの仕組み

ウイルスやバクテリアに付着する分子を染み込ませた層が組み込まれている

「S.T.EYE」と呼ばれるコンドームには、一般的な性感染症と関連するバクテリアやウイルスに付着する性質を持つ分子を染み込ませた層が組み込まれている。関連するバクテリアやウイルスがあると、ゴムに含まれた分子が蛍光を発する。

'Glowing' condoms could soon reveal if you have an STI: Students design smart contraceptive to detect disease〔2015年6月23日 Dailymail Online(英語)〕

クラミジアなら緑、ヘルペスは黄色…病原によって発する色が異なる

ゴムに含まれた分子は、病気の種類に応じて発する色を変える。クラミジアなら緑、ヘルペスは黄色、尖圭コンジローマは紫、梅毒は青といった具合に色が変わるとされる。

'Glowing' condoms could soon reveal if you have an STI: Students design smart contraceptive to detect disease〔2015年6月23日 Dailymail Online(英語)〕

パートナーにもひと目で感染がわかるため、病気を拡散してしまう可能性も減る

もし実用化されれば、血液検査などをしなくても病気に感染していることがわかるようになる。またパートナーにもひと目で感染がわかるため、やみくもに病気を拡散してしまう可能性も減る。さらに自覚症状が出る前に病気に気づくことで、早期に治療を開始できるというメリットも考えられる。

性病で変色発光するコンドーム、中学生が考案。Teen Tech 最優秀賞獲得〔2015年6月26日 engadget日本版〕

中学生3人がなぜコンドームに着目したのか

背景に、英国での性感染症の拡大。開発者「病院に行くのは恥ずかしいと思っても、これならプライバシーが保たれる」

アイデアを発表した3人は、性感染症が英国で大きな問題になっていることを知って開発を思いついたという。開発者の1人、ダーニヤール・アリさん(14)は、「病院に行くのは恥ずかしいと思っても、これならプライバシーが保たれる」と話す。

色で性感染症知らせるコンドーム、中学生が開発 英〔2015年6月25日 CNN〕

コンドームメーカーから製品化の話も出ているというが、問題はコストか

「S.T.EYE」はまだ試作品の段階だが、あるメーカーから製品化を持ちかけられているという。著名な科学者で、人間開発に関する非営利団体「FHI360」の名誉教授でもあるワード・ケイツ博士は、S.T.EYEの開発について「今日の分子テクノロジーでは、不可能ではない」と話す。だだ、博士は「おそらくかなりの費用がかかるだろう」との指摘もしている。

Detecting STIs: Teens believe a color-changing condom is the answer〔2015年6月26日 CNN(英語)〕

《英国における性感染症の広がり》

世界保健機関(WHO)によると、世界では1日に100万人以上が性感染症に感染している。英国で最も症例数の多いクラミジアは、性行為で簡単に広がりかねない。

色で性感染症知らせるコンドーム、中学生が開発 英〔2015年6月25日 CNN〕

「色が変わるコンドーム開発」報道に、ちまたの反応は?

「こんな(仕組みの)リップスティックも欲しい」

「(性交渉中、色が変わったら)急に雰囲気が変わっちゃいそう」

「でも性感染症のおもな問題は、みんなコンドームを使わないことじゃないの?」

日本でも性感染症は社会問題 流産を招く恐れも

性感染症の数を10年前と比較。減少はしているものの、報告されたものだけでもいまだに約5万点

2004年(点) 2014年(点)
淋菌感染症 17,426 9,805
性器クラミジア感染症 38,155 24,960
性器ヘルペスウイルス感染症 9,777 8,653
尖圭コンジローマ 6,570 5,687

厚生労働省「性感染症報告数の年次推移」より

妊婦の2万人超が「性器クラミジア」に感染。流産につながる恐れも

国内の妊婦約32万人を対象にした初の大規模調査で、流産や早産につながる恐れのある性感染症「性器クラミジア」に2・4%が感染していることがわかった。(2013年10月~2014年3月にデータ収集。公益財団法人「性の健康医学財団」集計結果)

妊婦2万人超が感染 クラミジア調査で推計 若年層で高い割合

【性感染症は、早めに対処しましょう】

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