大山のぶ代

大山のぶ代が闘病…夫が見落としがちな「認知症」の“サイン”

アニメ「ドラえもん」の声で知られる女優大山のぶ代が患い闘病中であることが分かり、改めて理解の必要性が問われている「認知症」。早めに気付いていれば、進行を遅らせることもできるとされる。家庭で見落としがちな病気のサイン行動を専門医に聞いた。

《認知症》
脳の神経細胞が死んだり、働きが悪くなったりして記憶障害や言語障害が起き、物忘れや妄想、徘徊などの症状が出て日常生活に支障をきたす状態。アルツハイマー病や脳血管障害などさまざまな原因があり、根本的な治療法は確立されていない。

女優の大山のぶ代が「認知症で闘病」

夫の砂川啓介、ラジオ番組で明かす(5月13日)

俳優、砂川啓介(78)は、TBS系ラジオ番組に出演し、妻で女優で「ドラえもん」の声を担当した声優の大山のぶ代(78)が、認知症になっていることを明かした。砂川は「今は2分前のことも覚えていない」と、認知症になったことを明言。

大山のぶ代、認知症で闘病 夫・砂川啓介がラジオ番組で明かす

脳梗塞の後遺症と思っており「気づくのが遅かった」

砂川によると、大山は2年ほど前に認知症と診断されたという。大山は2008に脳梗塞を患っており、その後遺症と認知症の症状が似ていることから「もっと前に症状が出ていたのではと思うが、信じたくない、そんなことないだろうという感覚が強かった。気づくのが遅かった」と明かした

「認知症隠すのつらかった」大山のぶ代さんの夫が心境語る 自身も胃がん切除手術

そもそも認知症とは

「以前行えていたことが行えない生活障害」

千葉県袖ケ浦さつき台病院認知症疾患医療センター長・細井尚人医師は「認知症は、以前行えていたことが行えない生活障害。必ずしも物忘れだけではない。これまで何気にできていたことが途端にできなくなると、認知症の疑いがある」と話す。

大山のぶ代闘病、夫が見落としがち「認知症」 この行動要注意

認知症には「アルツハイマー型」を含め4タイプある

認知症のなかで最も多いとされているのが「アルツハイマー型」で、脳の中に異常なタンパク質がたまり、正常な神経細胞が壊れ、脳の萎縮がすすむことが原因とされている。このほかにも「脳血管性」「レビー小体型」「前頭側頭型」があり、原因や症状にも異なる部分がある。

「認知症」は4タイプある その原因と症状とは

症状は大別して「記憶に障害をきたす」「行動や精神状態に異常をきたす」の2つ

「ついさっきのことが思い出せない」という“記憶障害”が目立つ「中核症状」はどの認知症にも共通する主な症状であり、脳の神経細胞が壊れることで起こる。またもう1つの主な症状は周囲の人との関わりによって怒る行動・心理症状で、「幻覚を見る」、「妄想を抱く」、「暴力をふるう」、「徘徊する」といった「周辺症状」と呼ばれるもの。

「認知症」は4タイプある その原因と症状とは

細井医師が診察した症状、具体的には「大量に同じものを購入」など

細井尚人医師(前出)が診察した認知症の具体的な症状としては、下記のような例があるという。何度も同じ物を買ってしまうというのは、冷蔵庫にあるものをまた買ってしまったという程度ではなく、大量に同じ物を購入するようなケースという。

大山のぶ代闘病、夫が見落としがち「認知症」 この行動要注意

認知症の主な行動例
炊飯器の使い方がわからなくなる
買い物に行って大量に同じ物を買う
テレビのリモコンでエアコンを操作しようとする
車に乗ってスタートボタンを押してエンジンをかけられなくなる

推定400万人…「予備軍」の“サイン”を見逃すな

“前駆状態”MCIを放置すると認知症が進行する原因にも

MCI(軽度認知障害)は生活に支障がない状態で「認知症」とはいわない。「高齢者に多いため、家族も『物忘れがひどいな』とうすうすは思っていても加齢に伴う現象ととらえ、MCIと考える人は少ない。そのうち認知症が進行してしまうことはある」(細井医師)といい、家庭内での“気付き”が重要という。

大山のぶ代闘病、夫が見落としがち「認知症」 この行動要注意

《MCI(Mild Cognitive Impairment=軽度認知障害)》

軽度認知障害という用語がアルツハイマー病など認知症の“前駆状態”を意味する状態という意味で使われるようになっている。。認知症の予備軍である「MCI」の高齢者は推定400万人といわれる。「認知症」と診断される基準を満たした段階ではすでに「早期」とはいえないため、「MCI」の段階での早期発見が重要とされている。

みんなのメンタルヘルス 「認知症」〔厚生労働省〕

細井医師が挙げるMCIの“サイン”

疑うべき行動
(1)何度も同じことをしたり、聞いたりする さっき話をしたことを覚えておらず、何度も同じことを聞く
(2)行動したこと自体を忘れてしまう 誰かと外出したが出掛けたことを忘れる、食事をしたことを忘れる

細井医師「本人は『~しなければならない』という意思はあるが、『やった』ということを忘れてしまう」

細井尚人医師は、「本人は気になっていて『~しなければならない』という意思はあるが、『やった』ということを忘れてしまうため、何度も繰り返す。他には外出した場合、外出した相手だけでなく、出掛けたこと自体を忘れてしまうケースなどもMCIの恐れがある」と話す。

大山のぶ代闘病、夫が見落としがち「認知症」 この行動要注意

認知症の予防対策は?

細井医師「人とかかわることがとても重要」

千葉県袖ケ浦さつき台病院認知症疾患医療センター長・細井尚人医師は「画一的にこれをやったらいいというよりも、本人が楽しいと思えるもの、自発的にやれることがいい。人とかかわることがとても重要。一番良くないのは、長い期間孤独な状態でいて、刺激が少なくなりどんどん頭を使わなくなること」と指摘する。

大山のぶ代闘病、夫が見落としがち「認知症」 この行動要注意

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