昭和レトロ感がたまらない…自販機マニア“聖地”の魅力

佐原商店のうどん・そば自販機には閉店報道以来、行列ができている=17日、秋田市土崎港西(渡辺浩撮影)

「閉店」で改めて注目された秋田市のうどん自販機が、近所の道の駅で“第二の人生”を送ることとなり、ネットでは安堵の声が広がった。昔懐かしい「レトロ自販機」は数こそ少ないが各地に残っており、一部でマニアの“聖地”にもなっている。その魅力とは…。

《「売上世界一」の日本の自動販売機》
世界最古の自販機は、古代エジプトの「聖水自販機」。コインを投入すると、その重みで水が出てくる装置で、紀元前215年頃、寺院に置かれていたといわれている。日本では1962年、アメリカの大手飲料メーカーが日本に本格進出し、治安の良さから普及。年間売上は約5兆円で世界一の売り上げに。〔全国清涼飲料工業会

秋田の名物うどん自販機、一転「存続」で歓喜の声

閉店報道でオファー殺到、近所の「道の駅あきた港」で存続決定

秋田市の「佐原商店」の昭和レトロのうどん・そば自動販売機の売却先が、約150メートル離れた「道の駅あきた港」に決まった。3月末での閉店報道で注目が集まり「譲ってほしい」との依頼が相次いでいた。

秋田のレトロうどん自販機、道の駅に売却 夜間は利用できず

テレビ番組も後押し、隠れた名所に。250食以上売れる日もあった

1958年創業の佐原商店が71年に自販機を設置し、地元の人や通勤客が朝晩利用してきた。昨年、NHKのドキュメンタリー番組に取り上げられたのを機に、隠れた名所になり、大阪など遠方から来る客も増加。200円を投入すると約20秒で出てくる温かいうどんが、250食以上売れる日もあった。

秋田の“名所”うどん自販機、引っ越して営業継続 ファンやテレビ番組後押し

別れを惜しむ客の声に店側動く「また喜んでもらえたらうれしい」

佐原孝夫社長(73)が高齢を理由に廃業を決めると、別れを惜しむ客が押し寄せた。社長は「港は思い出が詰まった場所。またお客さんに喜んでもらえたらうれしい」と、近くの道の駅に任せることにした。

秋田の“名所”うどん自販機、引っ越して営業継続 ファンやテレビ番組後押し

佐原商店のうどん・そば自販機。40年以上にわたって人々に親しまれた=秋田市土崎港西

佐原商店のうどん・そば自販機。40年以上にわたって人々に親しまれた=秋田市土崎港西

200円という低価格、連日多数の人が訪れていた(動画)

「引き継ぐことが決まって一安心♪」

「寒い夜に食べるのも楽しかった思い出」

これを受け各地の「レトロ自販機」にも脚光

高知にもある!「トーストサンド」自販機

「うどん自販機」の話題に触発され、フェイスブックでは「高知にもある。トーストサンドも発見!」との投稿が人気を呼んだ。高知市の「コインスナックプラザ」で稼働する昭和レトロな自販機を紹介したもの。

高知・昭和レトロの「トーストサンド」自販機が話題に 「修理したいが部品がない」〔2016年3月10日 高知経済新聞〕

注文ボタンを押すと25秒で焼き上がる仕組み

トーストサンドは注文ボタンを押すと25秒で焼き上がる仕組み。ボタン横にパネルがあり、仕上がりまでの秒数がデジタル式にカウントされる。商品はシルバー紙に包まれ、マヨネーズで味付けされたハムが5ミリほどのパンで挟まれている。

高知・昭和レトロの「トーストサンド」自販機が話題に 「修理したいが部品がない」〔2016年3月10日 高知経済新聞〕

西日本では高知で一台稼働しているのみ

専用のアルミ箔には懐かしいデザインでトーストサンドと印刷してあり、つい捨てられなくて持って帰って来る人も多いだろう。群馬には結構残っているが、西日本では高知に一台稼働しているのみとなってしまった。

トーストサンドイッチ自動販売機〔懐かし自販機〕

トーストサンド自販機加熱工程

「トーストサンド売り切れ_| ̄|○ 」

群馬では「自販機食堂」が人気

2014年、懐かしい自販機だけを集めてオープン

群馬県・伊勢崎市の国道沿いの住宅街に位置する「自販機食堂」。店員はおらず、麺類・トーストサンド・ハンバーガーの懐かしい自販機が3台。テーブルと椅子があるので店内で食べることができる。

懐かしいグルメ自販機に出会える群馬県・伊勢崎市「自販機食堂」〔2015年8月24日 GOTRIP!〕

一度行ってみたかった自販機食堂までチョイ乗りツーリング #自販機食堂

nakachaosさん(@nakachaos)が投稿した写真 -

自販機食堂「亡き母の喫茶店の店舗跡を活用」

海外からみた「自販機食堂」

「本当に自販機のハンバーガーとは思えないくらい美味い」

「唐揚げラーメン美味しかった」

「ベーコンポテサラマヨネーズトーストとチャーシューメン…」

「毎度ありがとうございます!」

郷愁が客を呼ぶ…各地の現役自販機たち

島根県・出雲市「コインレストランコウラン」

出雲市斐川町のゲーム&コインレストランは昭和52年開店の自販機の“聖地”。「懐かし自販機」によると、「現在日本で唯一の川鉄カレーライス自販機と、独自に改造された貴重な富士電機めん類自販機が2台稼働している」という。

島根県出雲市 コインレストランコウラン〔懐かし自販機〕

「自販機マニアの聖地のひとつ!」

徳島県・阿波市「コインスナック御所24」

県道12号沿いにあるゲームセンター併設のコインスナックで、現在では日本国内唯一の、現役稼働するとても貴重なボンカレーライス自販機が存在している。富士電機うどん自販機も稼働しており、のどかな環境で懐かし自販機を味わうことが出来る。

徳島県阿波市 コインスナック御所24〔懐かし自販機〕

京都府・舞鶴市「ドライブインダルマ」

昭和46年から営業している近畿圏での懐かし自販機の聖地といえる貴重なドライブイン。今や全国的にも珍しい超レアな川鉄計量器製のめん類自販機が3台も現役稼働し、さらに西日本ではほぼ絶滅した超貴重な星崎電機製のハンバーガー自販機も稼働中。

京都府舞鶴市 ドライブインダルマ〔懐かし自販機〕

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