極上の“寝落ち”を提供…「泊まれる本屋」って実際どうなの?

11月、池袋に「泊まれる本屋」をコンセプトにしたホステル(簡易宿泊施設)がオープンした。あえて寝心地の良い環境づくりはせず、極上の「寝落ち」を味わってもらうことが目的という。開業して約2週間…宿泊した人の“声”を集めてみた。あなたは泊まってみたい?

《ホステル》
簡易宿泊施設、またはユースホステルの総称。ホステルの部屋は「ドミトリー」と呼ばれる二段ベットがたくさん並んだ部屋に相部屋で泊まるのが通常。

池袋に「泊まれる本屋」がオープン

「快眠」ではなく、「眠りに落ちる瞬間の幸福感」を重視

「泊まれる本屋」をコンセプトに、訪日外国人客や国内旅行者をターゲットとしたホステル「BOOK AND BED TOKYO」が11月5日、東京・池袋にオープン。運営は不動産仲介を行う「R-STORE」。普通のホテルが重きを置く「快眠」ではなく「眠りに落ちる瞬間の幸福感=寝落ち」を重視した。

極上の「寝落ち」を約束します 「泊まれる本屋」が池袋にオープン!

本棚の中に設置されたものなど2タイプのベッドが計30床

ベッドは、本棚の中に埋め込まれている「BOOK SHELF」計12床と、本棚と離れた位置にある「BUNK」計18床の2種類。利用料金はコンパクトタイプ3,500円(平日価格、税抜)、スタンダードタイプ4,500円(同)で、宿泊以外にも、デイタイムにはラウンジスペース利用も可能。

泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」池袋にオープン - 本好きに贈る至福の睡眠体験〔FASHION PRESS〕

約1700冊が収蔵され、その4分の1は洋書。販売はしていない

純文学、マンガ、写真集、絵本など約1700冊を取りそろえている。選書は、渋谷のスタイリッシュな書店「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)」によるもの。販売はしていない。朝日新聞によると近年増えている外国人観光客の利用も想定し、4分の1は洋書という

【行ってきた】本を読みながら夢の世界へ……。 新感覚ホステル「BOOK AND BED TOKYO」〔2015年11月15日 &GP〕

東京五輪を見据え、店舗拡大も視野に

運営会社の広報、力丸聡さんは「予約される方は20~30代が主流。海外や都内在住の方からも申し込みが入っている」と話す。英語を話せるスタッフも充実させた。東京五輪を見据え、店舗拡大を視野に入れる。日経トレンディによると、10月28日からは世界最大の宿泊予約サイト「Booking.com」にも登録したという。

極上の「寝落ち」を約束します 「泊まれる本屋」が池袋にオープン!

フロントはチケット販売所のような小窓のみ。ベルを鳴らすと窓が開き、スタッフが顔を出す。スタッフの服装は、友人の家に遊びに来たような感覚でくつろいでもらうため、あえてカジュアルにしたという

フロントはチケット販売所のような小窓のみ。ベルを鳴らすと窓が開き、スタッフが顔を出す。スタッフの服装は、友人の家に遊びに来たような感覚でくつろいでもらうため、あえてカジュアルにしたという

広さは約140平方メートルとコンパクトな空間。木材を多用し、入った瞬間に心地よい木の香りが広がる。図書館のようにシーンと静まり返った空間ではなく、ほどよいBGMが流れる

広さは約140平方メートルとコンパクトな空間。木材を多用し、入った瞬間に心地よい木の香りが広がる。図書館のようにシーンと静まり返った空間ではなく、ほどよいBGMが流れる

室内には高さ2.3メートル、幅13メートルの本棚が設置されている。「ドラえもん」などのマンガや写真集、旅行ガイドから、夏目漱石の「こころ」など小説、数学本まで幅広くそろう

室内には高さ2.3メートル、幅13メートルの本棚が設置されている。「ドラえもん」などのマンガや写真集、旅行ガイドから、夏目漱石の「こころ」など小説、数学本まで幅広くそろう

広さは約140平方メートルとコンパクトな空間。壁面を本棚が覆う。本棚のまわりは共有のラウンジスペースとなっており、デイユースの場合、ベッドは使用できず、このスペースを利用できる。天井には本がインテリアとして飾られている

広さは約140平方メートルとコンパクトな空間。壁面を本棚が覆う。本棚のまわりは共有のラウンジスペースとなっており、デイユースの場合、ベッドは使用できず、このスペースを利用できる。天井には本がインテリアとして飾られている

本棚に埋め込まれた「BOOK SHELF」タイプのベッド。棚の裏側にベッドスペースが隣接(写真はスタッフ)。カーテンを開けていると丸見えに思えるが、かがんだり、のぞきこまないと目線が合うことはない

本棚に埋め込まれた「BOOK SHELF」タイプのベッド。棚の裏側にベッドスペースが隣接(写真はスタッフ)。カーテンを開けていると丸見えに思えるが、かがんだり、のぞきこまないと目線が合うことはない

ふかふかなマットレスも無ければ、低反発の枕、羽毛の布団も置かないなど、あえて寝心地の良い環境づくりはしていない。「BOOK SHELF」タイプのベッドへは、本棚に掛けられたハシゴをのぼって…。本棚の前は人が行き交うため、集中して読みたい人には「BUNK」タイプがおすすめかも?

ふかふかなマットレスも無ければ、低反発の枕、羽毛の布団も置かないなど、あえて寝心地の良い環境づくりはしていない。「BOOK SHELF」タイプのベッドへは、本棚に掛けられたハシゴをのぼって…。本棚の前は人が行き交うため、集中して読みたい人には「BUNK」タイプがおすすめかも?

シャワールームとその前にある洗面台は男女共用。24時間いつでも使うことができる

シャワールームとその前にある洗面台は男女共用。24時間いつでも使うことができる

実際に「泊まってみた」人の感想は?

「いつ何時でも寝落ちして良いという雰囲気は、読書家では無い私にとっても大変居心地が良かった」

公式Facebookのレビュー欄には「大変リラックス出来ました…またいつ何時でも寝落ちして良いという雰囲気は、読書家では無い私にとっても大変居心地が良かったです。また近々お世話になります!」(山部浩史さん)と星5つをつける人の投稿が。

BOOK and BED TOKYO レビュー〔公式Facebook〕

「朝までほとんど徹夜して漫画を読んでしまった」

宿泊した会社員、菅野博志さんは「とてもおしゃれな雰囲気でした。朝までほとんど徹夜して漫画を読んでしまいました。朝方はシャワーなどの物音が少し気になったけれど、それ以外はとても楽しめました」と話す。

極上の「寝落ち」を約束します 「泊まれる本屋」が池袋にオープン!

「スタッフは英語が流暢でとても親切…また利用したい」

ドイツからの旅行者でカップルで利用したという人は「このホステルのすべてが大好きです。スタッフは英語も流暢で、とても親切でした。ベッドは快適だし、すべてがとっても清潔。…本のセレクトもすばらしく、立地も完璧でした。また利用したいと思います」(Raoul)とBooking.comのレビューで10(10ポイント中)をつけている。

BOOK AND BED TOKYO クチコミ〔Booking.com〕

「美しいデザインが大好き。ディテールまで統一感がある」

1人で利用した香港からの旅行者は「とても美しいデザインが大好きです。ディテールまで統一感がありました。…スタッフもとても親切でした」(Shingさん)と、Booking.comのレビューで9.6ポイント(10ポイント中)を付ける高評価。レビュータイトルには「また来ます」とも。

BOOK AND BED TOKYO クチコミ〔Booking.com〕

「漫画喫茶と似たようなもんじゃないかとか思っていたが、全く違う」

「間違いなく、再訪する」と評価するブロガーも。「泊まることは滅多にないかもしれないが、デイタイムはけっこう使うかもしれない」。「漫画喫茶と似たようなもんじゃないかとか思っていたが、全く違う。そもそもこんなオシャレな漫画喫茶ないし。優雅なひとときが味わえる非常にオススメな場所です」と述べている。

泊まれる本屋”BOOK AND BED TOKYO”に行ってきた。〔2015年11月15日 FOOT WORK〕

「天井に飾られた本を観ると、ちょっと哀しくなった」

笹倉美穂子さんは公式Facebookのレビューで、「本好きな人のためというよりあくまでそういう空間を楽しむための場所なんだなと。天井に飾られた本を観ると、ちょっと哀しくなりましたが楽しかったです」とし、星4つと評価。

BOOK and BED TOKYO レビュー〔公式Facebook〕

「ハシゴ階段はちょっと私には登りづらかった」

佐藤祐子さんはTrip Advisorのレビューに「ロケーションばっちりです。本を読む空間のホテルなので静かです。私が泊まった所はコンパクトの方です…上の段に行くためのハシゴ階段はちょっと私には登りづらかったです。(歳のせいかと思います)...」と書き込んでいた。

Book and Bed Tokyo 口コミ〔トリップアドバイザー〕

「本棚ベッドは共有スペースに面してるので、物音が気になる人は少し寝にくいかも」

Twitterには、「本は24時間読み放題。遅遅までみなさん自由に過ごしてます。ただ私の泊まった本棚ベッドは共有スペースに面してるので、物音が気になる人は少し寝にくいかも。非日常な空間を楽しむのにはいい宿かな。共同バスルーム・トイレもきれいです」とする宿泊者の投稿も。

〔@Natale_1224さんのTwitter〕

「もう少し本多くても良いんじゃないかな」

「全体的な感想としては、泊まるだけなら高くても他のホテル行った方が快適ですよと。本の冊数については新規オープンだからまだ少なめといったところ。もう少し本多くても良いんじゃないかな」。

〔@Nishi_n_KockaさんのTwitter〕

「盗難防止にはホテルとは違う自衛策を講じる必要がありそう」

宿泊を体験した「日経トレンディ」の記者は「鍵付きロッカーなどがいっさいなく、荷物は全て自己管理なので、盗難防止には普通のホテルとは違う自衛策を講じる必要がありそう」と安全面での懸念を示した。フロントでは防犯用ワイヤーキーの販売も行っているという。

【体験レポ】泊まれる本屋「ブックホステル」が狙うのは“本を読まない人”!?〔2015年11月11日 日経トレンディ〕

「荷物置き場が圧倒的に足りない」

国内から旅行者は「荷物置き場が圧倒的に足りない。大きなスーツケースに荷物置き場をすべて占有されていたため、自分の荷物- が置けずものすごく窮屈な思いをしました」などとし、「面白い施設だけど難あり。今後に期待」とBooking.comのレビューで6.3(10ポイント中)を付けた(螺さん)。

BOOK AND BED TOKYO クチコミ〔Booking.com〕

「女子に崇高なる幻想をお持ちの男子であれば気をつけられたし」

shtrymさんは「満足度は高い」としながらもコンシェルジュや買取など「本を活かしたコンテンツ」を提案する。男女共用のシャワーや洗面所については「女子たちのあられもない素の姿を割と目にするので、もし女子に崇高なる幻想をお持ちの男子であれば気をつけられたし」と意外なアドバイス。

〔shtrymさんのInstagram〕

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