記事詳細

いよいよ開幕、強化合宿で成果実感 母恋しく泣いた息子のためにも トライアスロン

更新
産経新聞

3月のサイパンでの強化合宿で白戸太朗コーチと談笑する谷真海(本人提供) 1/4枚  【谷真海のパラリンピアン・ライフ】 3月7日から5日間、サイパンで強化合宿を行いました。帰国便の飛行機が予定よりも到着が3時間近く遅れるハプニングがあり、自宅に戻ったのは午後10時過ぎ。長男は気持ち良さそうに寝息をかいていました。帰国した3月12日は35歳の誕生日。夫が買ってくれていたケーキでささやかなお祝いをしてもらいました。

<< 下に続く >>

 【谷真海のパラリンピアン・ライフ】

 3月7日から5日間、サイパンで強化合宿を行いました。帰国便の飛行機が予定よりも到着が3時間近く遅れるハプニングがあり、自宅に戻ったのは午後10時過ぎ。長男は気持ち良さそうに寝息をかいていました。帰国した3月12日は35歳の誕生日。夫が買ってくれていたケーキでささやかなお祝いをしてもらいました。

 家族と離れて初めての遠征となりました。夫と2人で留守番をしていた長男はずっと聞き分けよく過ごしていたそうですが、週末のテレビ番組で以前に収録されていた私の映像を目にした日の晩、寂しさがこみ上げたのか大泣きしたそうです。

 息子にはかわいそうなことをしましたが、今回の合宿は私にとって重要な意味を持っていました。4月下旬に今季初戦のアジア選手権を控えた最終調整の場。海でのスイムからバイク、そしてランと本番のレースを想定。義足の着脱などのトランジットもシミュレーションができました。

 トライアスロンは自然の中で行われる競技です。スイムもいつもトレーニングしているプールとは違って、海中の水温や流れは場所や日によって違います。サイパンの波は穏やかでしたが、それでも潮の流れも感じました。

 晴天の中、バイク練習ではアップダウンの激しいコースを攻めました。追い込む中、人生で初めて転倒しましたが、これも競技をやる上では避けて通れない経験です。けがに至らずほっとしましたが、一瞬でも気を抜いてはいけないことを改めて痛感させられました。

「Be Safe(安全に) Have Fun(楽しんで) Go Fast(速く) 」。家族で合言葉にしている言葉です。合宿中に夫と子供から動画でこのメッセージが届き、改めてけがなく無事に、と身が引き締まる思いでした。

 3月22日には、ウイダートレーニングラボで記者会見を開き、今シーズンへの意気込みも語りました。いよいよシーズンが開幕します。どんなシーズンになるのか、気持ちも高ぶってきました。

 ■谷真海(たに・まみ)1982年3月12日、宮城県気仙沼市生まれ。旧姓・佐藤。早大時代に骨肉腫を発症し、20歳のときに右足膝下を切断して義足生活に。大学3年だった2003年1月から高校時代以来の陸上競技を再開。女子走り幅跳びで04年アテネ大会から12年ロンドン大会まで3大会連続でパラリンピックに出場。16年からはトライアスロンに転向した。サントリーに勤務する傍ら講演などでパラリンピックの普及・啓発にも取り組む。14年に結婚し、15年春に第一子の長男を出産した。

写真一覧

  • フェンシング五輪銀メダリストの太田雄貴さん(右)と談笑する谷真海=東京都港区(田中充撮影)
  • トレーニングするパラリンピックの谷真海=1月18日、東京・芝浦のウイダートレーニングラボ(酒巻俊介撮影)
  • トレーニングするパラリンピックの谷真海=1月18日、東京・芝浦のウイダートレーニングラボ(酒巻俊介撮影)

注目ニュース

    アクセスランキング

    iza! ソーシャルメディア公式アカウント

    • twitter
    • facebook
    • google+
    • iza!を読む