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ボンベ使い回しのダイビングツアーで「花嫁」は“殺された”

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地方・西

 事故は、この日2回目のダイビングで起きた。

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 潜水開始から間もなく、大井さんは背負っていた空気ボンベから十分な空気が供給されず、呼吸困難に陥った。バルブの開放不足が原因だった。15分後、防波堤近くの水深5メートルの海底に沈んでいるところを釣り客に発見され、病院に搬送されたが、4日後に死亡した。

 大井さんは、息を引き取る直前、まぶたから一筋の涙を流したという。

 幸せいっぱいの新婚生活は暗転した。同じグループで潜っていた夫は、今も大井さんを救えなかった自分を責め、ショックから立ち直れないでいるという。

 基本ルールを無視

 大井さんがダイビングを始めたのは22年。テ社の実施した講習を受講し、事故までに7回のダイビング経験があった。ただ、その大半はライセンス取得のための実習で、実力は初心者。自前のダイビング器材も持っていなかった。

 事故後、大井さんの父親(65)ら遺族はテ社の事務所に赴き、事故の経緯などについて説明を求めた。ところが、テ社側は不明瞭な回答に終始。今年4月、津区検がガイド2人を業務上過失致死罪で略式起訴したことでようやく詳細が明らかになったが、その実態は驚くべきものだった。

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  • ダイビングツアーに参加した娘が亡くなったのは「ガイドのずさんな対応が原因」として損害賠償を起こし、記者会見する父親(右)。娘は、ハネムーンを目前に控えた幸せの絶頂のときに海に沈んだ=大阪市北区

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