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【衝撃事件の核心】今度は「JK撮影会」摘発 リフレにお散歩…業態変えいたちごっこ

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産経新聞

 またもや18歳未満の女子高生を雇った脱法風俗店が11月、警視庁に労働基準法違反容疑で摘発された。「JK撮影会」とうたい、制服姿などで撮影できることを誘い文句に男性客を集め、スカートの中を見せるなどのみだらなポーズを取らせていた。個室で簡単なマッサージをさせる「JKリフレ」の取り締まりが強化された今年7月以降、撮影会に業態を変える店舗が相次いでおり、女子高生ビジネスをめぐるいたちごっこに終わりは見えない。(荒船清太)

 ■四つんばい、体育座り…客の要求でポーズ変化

 東京・池袋の雑居ビルの一室で、男性の荒い息づかいが静かに響いていた。11月1日、30代の男性の目の前で、ポーズを取っていたのは私立高校2年の女子生徒(17)。セーラー服姿でいすの上にしゃがみ、両足をM字型に曲げて開き、スカートの中をあらわにしていた。

 名目は水着姿の撮影会。女子生徒は下着の上から水着を着ていたが、性的な意味合いを持ったポーズであることは明らかだった。男性は女子生徒に、四つんばいや体育座りのポーズなどをさせて凝視するだけで、写真は撮らずに立ち去ったという。

 撮影場所を提供していたのは、イベント運営業者の「ついんてーる」。警視庁少年育成課は11月27日、女子生徒を有害な業務に就かせたとして、労働基準法違反(危険有害業務への就業)容疑で、経営者の渡辺隆司容疑者(33)=品川区南大井=を逮捕。女子生徒を補導した。

 男性は現場で写真を見て女子生徒を指名したといい、「10月下旬に初めて行ったら股を開いてくれた。興奮したので、また来た」などと供述しているという。

 ■ミニスカポリスで2千円、手鏡は1千円…オプションが稼ぎに

 JK撮影会は、女子高生らと二人きりで撮影会ができる。ついんてーるでは入場料3000円で、10分ごとに制服姿で1000円で、水着姿なら2000円が加算され、店の売り上げになる。

 女子高生らの取り分はオプション料。写真撮影は顔なしは10分5000円、顔ありなら1万円。ほかにも、メイドやミニスカポリスなどのコスプレには2000円、バナナを持たせるのは500円で、手鏡や踏み台を使った撮影にはさらに1000円かかる。

 指名料も1000円で、女子高生らはいかに客にオプション料を付けさせるかでしのぎを削り、過激なポーズに手を出していったとみられる。中には、飲食店などの通常のアルバイトではとても稼げないほど高額を手にする子もいた。

 補導された女子生徒は8月中旬から週5~6回出勤し、月10万円程度をオプション料で稼いでいた。少年育成課に「遊ぶカネがほしかった。18歳未満を雇ってくれる店が他になかった」と話したという女子生徒は以前、JKリフレでも働いた経験があった。

 「一度、体を使って簡単に金もうけすることを覚えると、抜け出せなくなるのだろう」と、捜査幹部はあきれかえる。

 ■「限界に挑戦」 踏み越えた一線

 「女子高生を売りにした商売の方がもうかると思った」

 渡辺容疑者は大学を中退後、宅配弁当店やたこ焼き店などを経営するが、うまくいかず、平成24年ごろに女子高生ビジネスに商機を見いだした。

 同年11月に今回と同じ池袋で、JKリフレ店を開業。今年1月に同種の店舗が摘発を受けた後も営業を続けていたが、警視庁が7月ごろからJKリフレ店で働く女子高生らの補導を強化し始めたため、摘発を恐れ、8月にそのまま撮影会に業態を移行した。

 「私たちは、限界に挑戦致します」

 撮影会のホームページには堂々と宣伝文句を掲げ、渡辺容疑者は過激な営業に手を染めていく。雇っている女子高生が18歳未満であると承知した上で、11月にはJKリフレ店の営業もこっそり再開し、売り上げを上げていた。

 ■止まぬJKビジネス お散歩も数十店

 のぞき部屋、出会い系喫茶、JK居酒屋…。女子高生によるサービスを売りにした「JKビジネス」は、警察が摘発するごとに業態を変え、風営法上は取り締まれない脱法風俗店として存続してきた。東京・秋葉原や池袋を中心にいまだに隆盛を誇り、収まる気配が見えない。

 JKリフレ店の摘発以降は、撮影会の他に「JKお散歩」とされる業態も蔓延(まんえん)。女子高生と一緒に「散歩ができる」という触れ込みで、二人きりでカラオケ店や漫画喫茶などに行くサービスで、秋葉原を中心に数十店舗が営業しているとされる。

 制服姿でチラシを配る姿に住民らから苦情が相次いでいるほか、10月には散歩中に女子高生の下着を買い取ったとして都青少年健全育成条例違反容疑で男が逮捕されるなど、サービス外の営業実態も判明した。

 警視庁によると、月100万円を稼ぐ女子高生もいるといい、秋葉原を管轄する千代田区は11月、客引きを規制する条例を制定する方針を示した。

 狭まるJKビジネス包囲網。だが、警視庁幹部は警戒を緩めない。

 「規制をかければ、また新しい業態が生まれる。女子高生を食い物にもうけたい業者と、手軽にカネを手にしたい女子高生がいる限り、取り締まりに終わりはない」

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