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元銀行マンと新聞記者が振り返る「イトマン事件」…全容は解明されず、今も残る「バブル恐怖症」

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産経新聞

 大塚 バブルは壊した後にどうするかが最大の問題だが、日本はそれに失敗した。なぜかというと、国民に「またすぐ資産価値が上がる」との認識が強く、金融引き締め後の緩和はゆっくりやらないといけないという意識が当局にあったからタイミングを逃した。

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 《バブル崩壊後、富士銀行(現みずほ銀行)と東海銀行(現三菱東京UFJ銀行)で架空預金証書を使った不正融資事件が発覚。「天才相場師」ともてはやされた尾上縫氏の巨額詐欺事件も起きた》

 大塚 イトマン事件やそれ以外の事件も顕在化させる必要はあったが、米国のように適当なところで済ませればよかった。米国で完全に破綻させたのはリーマン・ブラザーズぐらいで、残りの金融機関は救済した。日本の場合は、金融庁が2000年代に入っても追い込み続け、旧三和銀行中心のUFJ銀行(現三菱東京UFJ銀行)も事実上潰すのに等しい形を取った。主導した竹中平蔵金融担当相(当時)は米国の言いなりだった。「日本を徹底的にたたき潰したい」という米国の陰謀という側面もあったかもしれない。

写真一覧

  • 「イトマン事件」を振り返る国重惇史氏(右)、大塚将司氏(中央)、田村秀男産経新聞特別記者(三尾郁恵撮影)
  • 住友銀行元取締役の国重惇史氏
  • 元日経新聞記者で作家の大塚将司氏
  • 田村秀男産経新聞特別記者

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