ニカラグアで謎の腎臓病 増え続けるひつぎ
2012/02/24 17:34更新
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記事本文
■シーン1
原因不明のまま腎機能が低下し、死亡に至るケースが中米で相次いでいる。ニカラグアをはじめ、グアテマラやエルサルバドル、コスタリカなど6カ国で似たような症状による患者が確認され、被害を受けた多くがサトウキビ畑などで働いている人たちだという。
現地の報道などによると、ニカラグアとエルサルバドルでは男性の死因2位を腎臓病が占め、両国で2000年以降、すでに約2万4000人が死亡したとみられている。
専門家は「畑にまく除草剤や殺虫剤に含まれる有毒な化学物質によるもの」「過酷な労働条件で何らかの感染症を引き起こしたのではないか」といった見方があるが、特定には至っておらず、国民の不安は増幅しつつある。
■シーン2 共通点はサトウキビ畑 途上国の場合、腎臓病を引き起こす理由の多くは、エイズの原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)やウイルス性の肝炎、マラリア、結核などによるものだが、今回の原因や拡大要因は判然としていない。
腎機能低下の症状が深刻化しているニカラグア西部の都市チチガルパは製糖業の中心地として知られ、多くの人がサトウキビ畑や製糖工場で働いている。英国放送協会(BBC)などによると、取材に応じた男性は老人のような顔つきで黒かったが、実は19歳の若者だったという。この男性によると、祖父も父も同じように腎機能障害で死亡し、3人の兄弟も同じ病気を持っていたという。共通しているのはサトウキビ畑で働いていた点だ。
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記事本文の続き また、多くの患者は治療費を用意できず、人工透析を受けられないまま自宅で苦しんでいる。この地域では、サトウキビ関連の産業が中心のため、他の職業に就く選択肢がなく、作業員の中には吐き気を起こしながらも、やむを得ず続けているのが実態だという。事態の深刻化に、近隣国のエルサルバドル政府も国際社会の支援を訴えるなど、感染源の解明と対策を求めている。
(EX編集部/撮影:AP/SANKEI EXPRESS)
◇
■ニカラグア 中央アメリカに位置し、面積は12万9541平方キロ。首都はマナグア。人口は約574万人。主要産業はコーヒーや葉巻、落花生、サトウキビ、トウモロコシ、コメ、バナナなどの農業と牧畜業。南西部の太平洋岸では観光業が盛ん。国立ルベン・ダリオ劇場や文化宮など名所も多い。
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