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元代表MF戸田の覚悟 死に場所を得て「すべて出し尽くす」

2012/02/11 10:45更新

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町田の新入団発表で、記念撮影に応じる元日本代表MF戸田和幸(右)。かつての恩師アルディレス監督(手前左)の下で再起を懸ける=1月25日、町田市陸上競技場 

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町田の新入団会見後、記者の質問に答える元日本代表MF戸田和幸=1月25日、町田市陸上競技場

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 サッカーのJ2に今季から参戦するFC町田ゼルビア(ホームタウン・東京都町田市)に、懐かしい顔が加わった。2002年ワールドカップW杯)日韓大会で活躍し、真っ赤に染めたモヒカン頭でも注目を集めた元日本代表MF戸田和幸(34)だ。町田市出身のベテランは「これ以上の思いを持ってやれるクラブはない。すべて出し尽くして、気持ちよく引退したい」。ラストイヤーと位置づけるシーズンに、ただならぬ意気込みをぶつける。(奥村信哉)

 ■原点への特別な思い

 「最初はね、断ったんですよ」。1月24日、雪の積もるホームスタジアムの町田市陸上競技場で行われた新入団発表。スーツ姿の戸田は加入までの経緯を問われると、苦笑しながらそう切り出した。1996年に入団したJ1清水で、守備的ポジションならどこでもこなす貴重な戦力として台頭。全4試合にフル出場した02年W杯後、イングランドやオランダでプレーした熱血漢も、活躍の場は徐々に減少。昨季まで2シーズン在籍したJ2草津では、両膝の故障などで満足にプレーできないまま、契約を打ち切られた。

 「引退もやむなし」と考えていた中、声をかけられたのが町田。ただクラブ創設の原点でもある少年サッカーチーム「FC町田」で育った戸田にとって、J2に初参戦する地元クラブへの思い入れは特別だった。「町田での時間があったから、プロへの道が開けた。とてつもなく大きくて大切な場所。(オファーは)重たくて、すぐに受け入れられる状態ではなかった」。“戦力”となりうることを示す必要があると考えた戸田は「入団テスト」実施を自ら提案。昨年12月7日から3日間、練習に参加し、「最後の舞台と思って」猛アピールした。終了後、改めて加入を求められたベテランは、両膝が持ち直したことや、練習場の人工芝の感触がよかったこともあり、現役続行を決断。清水で最後に付けた背番号「4」を、再び背負ってプレーすることになった。

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記事本文の続き ■今季に死力尽くす

 折しも町田の新指揮官には、清水時代に若手の戸田を登用したアルディレス監督が就任。「若い選手の可能性も信じ、年に関係なく全員を見てくれる。あの人の目だけはごまかせない。怖いが、またサッカーを教わりたい」。復活への環境は整ったが、「今年1年で十分なのかなと思っている。選手として、これ以上の“死に場所”はない」。先のことは考えず、今季にすべてを出し切る心づもりでいる。

 「町田っていうのはサッカーが強くないといけない土地。そこは何が何でも実現しなきゃいけない」。町田がJリーグ定着への足掛かりをつかむ大事なシーズンに、故郷へ戻ったベテランがもうひと花咲かせる。

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