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宮城・石巻工、震災乗り越え甲子園へ「一生懸命なプレーを」
2012/01/27 23:29更新
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第84回選抜高校野球大会に21世紀枠での出場が決まった宮城県石巻市の石巻工。東日本大震災で大きな被害を受けながらも、グラウンドの泥かきから活動を再開。不屈の精神で昨秋の宮城県大会で準優勝し、夢の甲子園への切符をつかんだ。ナインは「石巻のために」と活躍を誓った。
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記事本文の続き 午後3時25分、阿部翔人主将(17)ら野球部員9人が所属する土木システム科2年の教室に選抜出場決定が伝えられると、選手たちは抱き合い、ガッツポーズで喜びを爆発させた。津波で自宅が全壊し、マンション暮らしの阿部主将は「夢の舞台に立てるのは光栄だし、楽しみ」と声を弾ませた。同校は最深で1・7メートルも水に浸かり、練習中だった野球部員は校舎に逃れた。水が引かずに3日間閉じこめられ、エースの三浦拓実選手(17)は「小さなチョコレート1枚を分け合って過ごした」と振り返る。部員29人中21人の自宅が全半壊し、道具も流失した。
グラウンドはヘドロで埋まり、松本嘉次監督(44)は「野球をしていいのか」と迷った。だが、3月22日に部員全員を集め、「野球がやりたいか」と尋ねると、「やりたい」という声が上がった。「野球をできないことが辛かった」(三浦選手)という。
ボランティアの力も借り、2トントラック約300台分のヘドロをかき出し、1カ月後には練習を再開。全国60校あまりの高校から道具も送られてきた。9月の台風15号で再び水没したが、2年生が率先してグラウンドを整備し、宮城県大会を勝ち抜いた。松本監督は「目的を持った人間は強いということを体現してくれた」と目を細める。
石巻市からは64年ぶりの甲子園出場。阿部主将は「石巻のためにも一生懸命なプレーをして、甲子園で校歌を歌いたい」と夢舞台での活躍を誓った。
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