“赤い旋風”再び!都立の星・雪谷が王手
2009/07/28 09:07更新
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“赤い旋風”再び! 第91回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間・甲子園)の東東京大会では27日、都雪谷が成立学園を7-1で下し、甲子園初出場した03年以来となる2度目の決勝進出を果たした。決して環境には恵まれているとはいえないが、熱血漢の相原健志監督(42)の指導の下、国士舘など次々と私立の有名校を撃破。29日の決勝では名門・帝京に挑み、2度目の夢舞台を目指す。
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記事本文の続き エース左腕の坂本が、最後の打者を見逃し三振に仕留める。トレードマークの赤いアンダーシャツが飛び跳ね、三塁側の応援席では無数の赤いメガホンが揺れた。
「うれしい。肩に張りはあったけど大丈夫。気持ちで投げました!」
坂本が充実感を漂わせた。165球の粘投で10安打1失点、12奪三振。前夜にうな丼で補充したスタミナをフル利用し、5試合連続の完投だ。
03年夏、都立高ながら甲子園初出場。“赤い旋風”を巻き起こした。あれから6年。今大会も国士舘など有名校を下して勝ち上がってきた。
「強さの秘密? 気持ちです。モットーは『信頼と闘志と情熱』です」とは、03年も指揮を執った相原監督だ。一度は就職しながら、映画監督を目指して渡米。その後は飲食店経営という特異な経歴を持つ。店を経営しながら野球部を指導してきたが、03年春に店を閉めてからは指導者一筋。収入は寄付金の一部や学校の補助など、月十数万円。それでも「独身なんで何とかなる」と笑う。
一方の選手たちも、私立高とは違い無名ぞろい。グラウンドはサッカー部との共用で使えるのは約2時間半しかなく、走り込みや集中した練習で補ってきた。
1週間交代で全選手が主将を経験、苦労を分かち合った。今年3月には、部員全員で春高バレーの女子決勝を観戦。監督の実弟の昇さん(40)が指揮を執る東九州龍谷(大分)の2連覇を見て気持ちを奮い立たせるなど、精神面の強化が土壇場での奮起につながった。
あと1つ。次戦29日の決勝の相手は帝京だ。「帝京のプライドと雪谷のプライドがぶつかり、死闘になる」と相原監督。再び強さを身につけた“都立の星”が、名門も飲み込む。(近藤安弘)
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