【東京マラソン】トラックへの思いをバネに 前田が初マラソンで日本人トップ
2009/03/22 23:54更新
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強烈な風に打ち勝ち、再び世界への切符をつかみ取った。初マラソンで日本人トップに輝いた前田は「自分を信じて走った。うれしいの一言」と満面の笑みを見せた。
苦しい展開だった。30キロ過ぎのペースアップについてゆけず、後半は向かい風の中、単独走になった。「何回かくじけそうに」なり、一時は日本人の先頭に15秒差を付けられた。それでも「自分の走りで粘ればいける」とあきらめずに前を追い、37キロで2位に進出、その勢いのままゴールに飛び込んだ。
トラックへの未練を封じ込めて挑んだマラソンだった。2007年の世界選手権、日本代表として1万メートルに出場したが17位と惨敗。「もう一度トラックでけじめをつけたい」との思いが残り、マラソンを勧める綾部監督に「北京五輪を終えてから」と約束した。しかし、昨年1月に左足首を骨折。日本選手権には間に合ったものの、1万メートルで4位と代表を逃し、「くやしい」気持ちを味わった。
それを「やるからには日本人トップを」とマラソンに向けてのバネにした。「長い距離の練習は好きでなかった」が、沖縄と福岡の合宿では強風のなか40キロ走を4回実施した。さらに、普段のジョグも多めにこなし、「最後の2週間は止めるくらいだった」と綾部監督が認めるほどの熱意だった。
レース後は「今回日本人トップになって、やっと(思いを)断ち切れたと思います」とすっきりとした表情。「ベルリンでは、どこまでやれるか分からないけど、前で勝負したい。これからはマラソンでやっていく」。27歳のスピードランナーは自分の進む道を見つけたようだ。(行場竹彦)
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