ノムさん26年ぶり巨人C訪問「長野を4番に」
2012/02/13 09:51更新
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巨人春季キャンプ(12日、宮崎)サンケイスポーツ専属評論家の野村克也氏(76)が12日、巨人の宮崎キャンプを26年ぶりに訪問した。巨人の宿敵として対決してきた野村氏は、1軍練習に紅白戦、午後は2軍練習にも足を運ぶなど精力的に視察。原辰徳監督(53)と長野久義外野手(27)の前で直接、「長野を4番にすべき」と持論を展開した。若手捕手には1時間半の即席講義を開くなど約7時間にわたって、鋭い目を光らせた。
澄み切った宮崎の青空が、ノムさんを迎えた。午前10時20分。野村氏は巨人のキャンプ地、宮崎県総合運動公園に到着。宮崎サンマリンスタジアムの、緑いっぱいの芝の上に立った。
「ずっと敵として戦ってきたからなあ。本当に久しぶり。原監督の現役1年目に、取材に来たことは覚えている」
野村氏は1980年に現役引退。翌81年、原監督がスーパールーキーとして過ごした宮崎キャンプを評論した。桑田真澄が入団した86年にも取材に訪れたというが、1990年にヤクルト監督として現場復帰してからは、巨人は宿命のライバル。今回は26年ぶりの巨人キャンプ視察だった。
それだけに見るものすべて、野村氏には新鮮だった。三塁ベンチ前から打撃ケージ裏に歩み寄ると、原監督が「キャンプ前から、きょう野村監督が見えるのを緊張して待っていたんですよ」とお出迎え。400勝投手の金田正一氏らと談笑が始まった。
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記事本文の続き 次々にコーチ、選手らがあいさつにやってきた。坂本とは初めての会話となった。
「マー君(楽天・田中)と少年野球でバッテリーを組んだんだよな」
ところが、野村氏の表情が変わったのは、数分後、長野がやってきたときだった。
「おい、もう長野が4番でいいじゃないか。どうせ将来、4番を任せなければいけない選手なんだから。なあ?」
原監督だけでなく、長野にも語りかけた。苦笑いをうかべた長野に、野村氏はさらに持論を重ねていった。
「地位が人を育てる、という言葉もあるよ。長野は打つ、走る、守る、すべてに中心選手。中心として育てていけばいいんだよ」
野村氏はデビュー時から、サンケイスポーツ評論「ノムラの考え」で長野の3拍子そろった能力を高く評価。昨年の5月には「3番・長野」を提言し、3番に定着した長野は首位打者を獲得した。実績も加わったことで、この日はさらに発展的な見方を示した。
「長野は長距離砲ではないが、状況に応じて広角に打てる。本能的に意識が一塁方向へ向かい、不振になると走り打ちになりがちな左打者より、右打者の方が4番に適任。返す、つなぐ、という4番の役割を、巨人がしっかり長野に教育することが大事」
提言を3番から4番へステップアップさせた。
この「4番・長野」直接提言に対して、原監督はすでに「4番・阿部」のオーダーで開幕に臨むことを決めている。グラウンドから別室に移動し、原監督は、野村氏に「4番・阿部」の真意」を語った。
◇
原監督の「4番・阿部」の真意とは? サンケイスポーツは14日付紙面で原監督と野村氏の対談を掲載します。野村氏は今後、ヤクルト・宮本慎也内野手、楽天・田中将大投手らにインタビューする予定です。どうぞ、ご期待ください。
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