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ボードゲームの魅力って 日本でも人気じわりのニュース本文

11/29 13:00更新

 欧米で人気があり、盤上でコマなどを動かして遊ぶボードゲームが、国内でも注目を集めている。即売会には3000人が訪れ、初心者向けのガイドブックも登場した。インターネットのゲームが全盛の中、アナログともいえるボードゲームに集うファン。どこが魅力なのか探ってみると…。(産経デジタル 城野崇)

 「あっ、悪いお化けだった」「ひっかかったね」。11月27日、都立産業貿易センター台東館(東京都台東区)で開かれたボードゲームの即売イベント「ゲームマーケット」。幽霊をモチーフにしたコマを動かすボードゲーム「ガイスター」で遊んでいた神奈川県横須賀市の村崎和彦さん(24)と妻、由枝さん(24)が歓声を上げた。
 ゲームマーケットは、ボードゲームの愛好家がオリジナルや長年遊んだゲームを持ち寄るイベント。「やってみないと楽しさが分からない」(イベント事務局の山上新介さん=45歳=)として、実際にゲームを体験できる場を設けている。
 ボードゲームは世界的に根強い人気があり、山上さんによると、「世界では毎年、何百もの新作ゲームが出る」。近年、「ドミニオン」や「カルカソンヌ」といったボードゲームが世界的に大ヒットし、日本国内でもボードゲーム熱が過熱した。ゲームマーケットの入場者数も4年前は1000人未満だったが、今回は3倍以上の約3000人という盛況に。来年3月には大阪での初の地方開催も決まった。
 ボードゲームの魅力とは何か。
 東京・高円寺でボードゲーム専門店「すごろくや」を経営する丸田康司さん(41)は「運よりも頭を使って創意工夫するところにある」と語る。
 すごろくはサイコロの目で展開が決まる一方、ボードゲームはプレーヤーが行動を決定する余地があるのが特徴だ。たとえばガイスターは、見た目は同じ「いいお化け」と「悪いお化け」を相手に見破られないように動かし、相手陣地の突破を目指すゲーム。相手の心理を読む、深い駆け引きが醍醐味だ。由枝さんは「ルールは簡単なのに、相手の裏の裏をかく探り合いが楽しい」と話す。
 丸田さんはかつてスーパーファミコン用ソフト「マザー2」など人気テレビゲームの開発に携わっていた。しかし、「テレビゲームは一部のマニアを対象にし、ゲーム本来の面白さを失いつつある」と、趣味のボードゲームを本業にした。「ボードゲームは思考力のほか、相手の顔をみながら遊ぶコミュニケーションも必要になり、人生を豊かにしてくれる」と魅力を語る。
 ボードゲームをやったことのない人にも魅力を知ってもらおうと、丸田さんは未経験者向けのガイドブックとして、古今東西の名作ゲーム200作を紹介した「ボードゲームカタログ」(スモール出版)を9月に出版した。
 最近、ボードゲームは思考力や社会性を高めるのに役立つと注目され、ゲームマーケットにも「親子連れが増えた」(山上さん)という。丸田さんは「まずは親子で楽しめそうなゲームに取り組んでみて」とアドバイスしている。