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11/21 07:59更新
国内の景気が再び失速する「二番底」への不安が強まるなか、景気を下支えするための財政出動をめぐり、大盤振る舞いを主張する亀井静香金融・郵政担当相と、財政規律重視の姿勢を示す菅直人副総理兼国家戦略担当相が激しいバトルを演じている。気になる勝負の行方は亀井氏に分があるという。なぜか-。
2009年度2次補正予算の規模をどうするかが重要課題となるなかバトルの口火を切ったのは菅氏。18日に行われた政府の経済対策検討チームの初会合で、亀井氏が積極財政をアピールしていることに対し「日本の財政は危機的状況にあり、金でなく知恵を出すことが必要だ。財政出動が大きければ大きいほどいいというのは恐竜時代(の感覚)」と切って捨てた。
これに対し亀井氏は19日の参院財政金融委員会で「私は恐竜みたいなでっかい、おっかない男ではない」とユーモアを交えながら答弁。そのうえで「経済が氷河期に入っていて、今のままでいいのかという問題がある」と大規模な財政出動が必要との持論を展開した。
どちらの言い分が正しいかは議論の分かれるところ。菅氏が主張するように財政規律を重視した場合、二番底に向かった景気を下支えできるのかという問題が出てくる。かといって、不況で税収が落ち込み、財源が不足している状況下で積極財政に走ろうとすれば、国債の大増発は避けられない。そうなれば、不況下で長期金利が上昇、借金を抱える企業や住宅ローンを抱えるサラリーマンを直撃することになる。
肝心の経済成長は09年7~9月期にピークアウトし、来年以降は二番底に向かうとの観測が専門家の間で根強い。
民主党のブレーンでもある榊原英資・早大教授(元財務官)も講演で、第2次補正予算の規模について「3兆円といわれるが、少な過ぎる。4兆~5兆円は必要だ。そうでないと景気が二番底に直面する懸念がある」としている。
気になる「亀井Vs菅バトル」の行方だが、新党日本の田中康夫代表は19日に行った講演でこう発言している。
「民主党は数字と工程表さえあれば人間すべてを説得できると思っている危うさがある。それに対し、亀井さんは切磋琢磨の共生派で、そういうところでは小沢(一郎)代表と一致する」
民主党を仕切っているのは小沢幹事長だということを考えれば、このバトル、亀井氏有利ということか。