霊柩車から1円灰皿まで…官公庁“珍”オークション
2009/04/16 07:24更新
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地方自治体がインターネットオークション最大手「ヤフー!オークション」で財産を売却する「官公庁オークション」が14日から始まった。廃校となった小学校の校舎をはじめ、救急車や20年近く使い込んだ霊柩車、1円の灰皿まで役人センスあふれる珍品だらけの出品が目を引く。
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記事本文の続き 官公庁オークションは税金滞納者から差し押さえた財産を売る「インターネット公売」と、自治体保有の財産を売る「公有財産売却」に大別される。ヤフオクで定期的に開催されているが、特に珍品が多いのが「公有財産売却」だ。
競走馬の産地として有名な北海道新冠町では、少子化で廃校となった小学校を土地や職員住宅付きで4校も売り出した。最低売却価格は2180万-6740万円。同町の担当者は「長年、住民の心のよりどころだったので、暴力団や宗教団体(への売却)はお断りします。地域活性化の計画書を提出し、地元へどれだけ貢献してくれるかが条件となります」と語り、落札者のハードルを高く設定している。
1993年登録の救急車を出品したのは埼玉県の幸手市消防本部。すぐに公道を走れるようにサイレンや赤色灯は取り外すが、ストレッチャーだけはおまけで付けた。走行距離は約10万キロと使い込んだだけに最低価格は10万円と控えめだ。
「以前、古い車両を東南アジアの国に無料で譲ろうとしたら、1年近く取りにこなくて困ったので、オークションに出品した。医療機関や民間搬送業者に引き取られ、救急車の適正利用に貢献できれば」(庶務担当)。
霊柩車を出品したのは山梨県韮崎市。「変な話だが、車庫にあったので手っ取り早かった」(契約管財担当)。87年に登録され、2006年2月まで使用した日産グロリアの霊柩車カスタムで、現在は事業が民間委託されて御用済み。車検も切れ、バンパーと側面にヘコミもある。「まだ、きちんと動く。霊柩車なので走行距離も1万4000キロと極端に少ない」(同)という。こちらの最低価格は5万円。
【出品ページで町のPRも】
京都府伊根町からは、ガラスの灰皿が2個出品され、最低価格はなんと1円! 同町総務課の濱野茂樹さんは「いまは庁舎内が全面禁煙なので使わない。前回、100円の値で落札されなかったので1円にした」という。
同町は出品ページのタイトルに「舟屋のまち 伊根町」と入れ、商品説明にも「ふるさと納税募集」のメッセージを載せるなど、さりげなく町をPR。「出品には、町をPRする狙いもあります。出品はタダですからね。ヤフーさんは痛いところを突かれたと思うかもしれないけど」と濱野さん。「落札されない限り1円で出し続ける」というから、長く宣伝できそうだ。
コレクターでもある経済アナリストの森永卓郎さんは「こうした品はマニアが買う。ただ、霊柩車マニアがいるとは思えないが…」としつつも「ネットオークションでは意外な物が売れ、競り合いで高額になることもよくある。とりあえず実害はないので売れる物は何でも売ればいいと思う。かんぽの宿みたいな売り方よりオープンで、よっぽどいい」と話している。
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