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元「捨て犬」と元「引きこもり」コンビ奮闘中

2009/10/03 16:41更新

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日本レスキュー協会の倉田由美さんと、相棒のルル=兵庫県伊丹市(杉村奈々子撮影) 

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 ■苦しい過去、現在の糧に

 被災地などに救助犬やセラピー犬を派遣するNPO法人「日本レスキュー協会」(兵庫県伊丹市)で、“アラフォー”の女性スタッフとセラピー犬のコンビが活躍している。30代の引きこもりを乗り越えドッグトレーナーになった倉田由美さん(44)=大阪市住之江区=と、野良犬として保護された犬で、人間の年齢では40歳前後のルル(6歳、メス)。倉田さんは「お互い苦しい過去が今にいきているのではないか」と話している。

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記事本文の続き 倉田さんは30歳になるころ、会社でのストレスや体調不良で、5年ほど家に引きこもりがちになった。そんな倉田さんを外の世界に連れ出してくれたのが、当時飼っていた犬。「散歩をしなきゃと思うと、外に足が向いた」という。

 引きこもりがちな生活を続けていたころ、街でドッグトレーナー養成学校のチラシを手にし「一人では難しくても、犬と一緒なら社会に出られるかも」と思ったという。平成11年春に伊丹市内の養成学校に入学し、3年かけて資格を取り、15年から協会でセラピー犬の訓練に携わるようになった。

 ルルとの出合いは16年冬。協会の横の駐車場にうずくまっていたところを保護した。殺処分される野良犬も多いなか“手に職”をつけさせるため協会でセラピー犬として訓練をスタート。その後、訓練を担当していた倉田さんが個人的に引き取った。「私を外の世界に連れ出してくれた犬に似ていた。運命を感じた」

 ルルは白い毛の雑種で、つぶらな瞳がチャームポイント。人間の年齢では「私と同じ“アラフォー”」(倉田さん)だ。落ち着きがあっておとなしく、被災者や高齢者に添い寝し、寝顔で癒やす「寝技」セラピーが得意。週3回ほど福祉施設を訪問するかたわら全国4カ所の被災地を訪問している。9月下旬にも、兵庫県佐用町の仮設住宅で被災者と交流した。

 倉田さんは「遠回りしたけど、過去の経験が人と向き合うときの役に立っている。私もルルも今が楽しい。そんな気持ちが、たくさんの人の笑顔につながれば」と話している。

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