婚活成功に“働く道”必要 「『婚活』時代」白河桃子さん
2009/10/27 15:15更新
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就職希望者が企業にアプローチするように、結婚したいなら、女性もいざ“狩り”に出よ-。2年前、ライターとして山田昌弘・中央大教授を雑誌でインタビューし、氏が発した「婚活」の言葉を世に送り出した。昨年出版した山田氏との共著「『婚活』時代」は18万部のベストセラーに。ジャーナリストとして約15年、女性の結婚や恋愛を見つめてきた。
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記事本文の続き 「結婚や恋愛はすごく個人的な問題のようでいて、数が積み上がると、社会に影響するものになる。婚活だって掘れば根深い」
たとえば少子化。「原因は多くの女性が結婚しないこと」と2年前、東京のオフィス街・丸の内で働くOL向けに少子化セミナーを開いた。
しかし、新聞記者は「なぜOLに少子化なんですか?」。少子化対策イコール子育て支援の時代。結婚問題の根深さに気づく人は少なかった。
■□■
「美人、性格もよくて優秀。なのに、なぜみんな結婚できないんだろう」。30代のころ、友人についてそんな風に考えたのが、ジャーナリストとしての原点。
バブル絶頂の80年代、一般職OLとして3年間、商社で働いた。「男性社員のお嫁さん候補で同期の女性社員は200人。明らかな『結婚狙い』も大勢いて、就活イコール婚活という時代でした」
だが、バブル崩壊で企業が社員の「人生を丸抱え」する余裕は消え、職場結婚市場も崩壊。お見合い結婚も廃れた。「当たり前にみんなが結婚していた時代は終わった」
その結果が、晩婚、非婚、果ての少子化。女性は今、婚活の必要性に気づいて、動き始めた。が、雇用崩壊、今や夫が妻を養えるほど安定して稼げない。ならば女性が結婚するために身につけるべきは「稼ぎ力」だと強調する。
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一方、不況の昨今。主張に逆行するように、肌で感じるのは女性の価値観の保守化だ。人気の「婚活」パーティーは、自衛隊や公務員男性を集めた「安定」系。あこがれの女性像は「昔は定番だった(独身を貫いた)向田邦子さんではなく、仕事も結婚も、子供も全部そろった人。さらに20代は、仕事と子育ての両立は無理だと踏み、出産したら男性に養ってもらいたいと考える女性が目立つ」。
若い女性が育児と仕事の択一を迫られる状況は、労働力不足が進む中、国にとってもマズイはずだ。
「婚活成功のカギは、女性が意識を変えて働き続ける道を選択すること。それには子供を産んでも就労し続けられる仕組みを作らなければいけないですね」
(津川綾子)
〈しらかわ・とうこ〉ジャーナリスト&ライター。昭和36年、東京都生まれ。48歳。慶應義塾大学文学部卒。著書に「『キャリモテ』の時代」(日本経済新聞出版社)、「あなたの娘や息子が結婚できない10の理由」(PHP研究所)など。夫と2人暮らし。携帯サイト「婚ナビ」(http://Konnavi.jp)を監修。
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