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【青信号で今週も】五感と運動と満腹中枢 大和田潔
2012/01/16 10:39更新
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労なくして購入したおいしい食事やスナック菓子を食べるのは簡単な作業です。どんどん食べることができます。ですが、不思議なもので、自分で調理するとあまり食べられなくなります。料理しているうちに、食材が匂いや視覚などを通じて私たちの感覚を刺激し続けるからだと思います。
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記事本文の続き また、素材を簡単に調理したものは、食べるのに時間がかかります。肉が厚切りだと、切りながら食べなくてはいけませんし、魚も骨やヒレをよけて身をつまみながら食べていくことになります。ご飯もセットで食べるとすると、おかずとご飯の減り方を計算して食べていくことになります。こうした食べ方は、小麦粉などから作られた炭水化物のバンズとかみ切りやすいひき肉をあまり考えずに一口で食べてしまうハンバーガーとは一線を画します。簡単に食べれますので、何かの作業をしながらでもあっという間に食べてしまいます。
満腹中枢は脳にあります。食物が胃に入ることだけでなく、血糖値の情報や、視覚、嗅覚の影響も受けます。運動の影響も受けているといわれています。ある程度の運動をするとしばらくの間、食欲が抑制されるといわれています。運動によって腸管から分泌される食欲抑制ホルモンであるペプチドYY(PYY)が分泌されるためと指摘されています。
また、ゆっくり食事時間を取ることは、血糖値の上昇を待つことになり、食事の総量を減らすことにつながります。同時に咀嚼(そしゃく)する数を増やすことは、脳のヒスタミンを増やして食欲を低下させることにつながります。
つまり、メタボリックシンドロームの解決策は脳を制御することにあるわけです。どんなに食事のカロリー制限をしてもわずらわしいだけで、続けることは難しい。人間にもともと備わった性質を利用して、減量していけばよいだけなのです。
運動を食欲低下に使うために夕食の少し前に歩いておいたり、食事を自分で作って視覚、嗅覚を刺激させておいて、ゆっくりかんで味わって食べる。メタボリックシンドローム対策では、こうしたシンプルなことが大切です。
(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔(おおわだ・きよし)/SANKEI EXPRESS)
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