【京都うまいものめぐり】京ぎをん浜作 サロン ド アンティディレッタント 著名人に愛された割烹の隠れカフェ
2012/02/15 11:39更新
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≪ゆるゆる楽しむ京時間≫
「うまいものを食うなら浜作へ行け」。北大路魯山人をしてそう言わしめた割烹(かっぽう)の草分け「京ぎをん 浜作」の2階に、知る人ぞ知る隠れ家カフェがある。「サロン ド アンティディレッタント」。ゆったりと配されたソファに座り、コーヒーやシャンパンを飲むひとときは、まさに大人のぜいたく。京都だからこそ、そんな時間を過ごしたい。
「もう一杯、コーヒーを」。お代わり自由に乗じてつい長居してしまう店内には、ゆるやかな“京時間”が流れている。観光客でごった返す祇園の喧噪(けんそう)を離れ、八坂神社の南楼門を出るとすぐ。散策途中、ほっと一息つきたいときにおすすめだ。もともと1階の割烹で食事をした客が、もう少し飲みたい、ゆっくりしたいというときに利用してもらおうというのがコンセプト。フランク・ロイド・ライト風の内装もメニューも、3代目主人、森川裕之さん(49)のこだわりが凝縮されている。
まずはオリジナルの「コーヒー善ざい」をお試しあれ。あずきの上品な甘さとコーヒーの苦みが意外なほどマッチして、モダン京都の味がする。丁寧にいれた本格コーヒーや紅茶を楽しむなら、パティシエが作るケーキとのセットを。定番「大人のモンブラン」はしっとりふんわり、シンプルな中に素材の上質感が際立つ味わいである。
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記事本文の続き おなかが空いたときには、1階から取り寄せる隠れメニューの「名物天丼」。プリプリのエビ天とサクサクの野菜天ぷらをぎっしり載せた一椀は、カフェにいながら一流割烹の味が楽しめる。
普段はランチタイムのみだが、高台寺など近隣寺院のライトアップ時は午後5時から売り切れるまで注文可。事前に確認しておくといい。
■「板前割烹」のルーツ
浜作は、昭和初期に森川さんの祖父、栄さんが日本で初めて板前割烹というスタイルで創業。いまでは外国人にも知られる「KAPPOU」だが、ここがルーツなのである。以来、皇室をはじめ川端康成や谷崎潤一郎、サルトルにボーボワール、喜劇王チャプリン、女優グレース・ケリーらそうそうたる賓客に愛された。サロンには、さりげなくそのサインが飾られているので、そちらも一見の価値アリだ。
■昔ながらの甘さ
最近、ひそかに人気を集めているのが「大人のケーキ」と名付けたケーキのオーダーメード。甘さ、素材、大きさなど好みに合わせてパティシエがつくり、店で食べても持ち帰りもOKだ。誕生日や記念日のほか、「昔ながらの甘~いケーキが食べたい!」なんて注文も意外に多いそうだ。1921年製の自動ピアノもあって、特製ケーキで音楽パーティーなんて使い方もできる。
さて、カフェの次は少し背伸びして割烹にも。実は、「ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2012」では今回、二つ星にランクアップ。「ようやくちゃんと評価された」という長年のファンもいる。反骨の料理人、森川さんの素材を生かした当意即妙の和食は、まさに割烹の神髄だから。
(文:山上直子/撮影:安元雄太/SANKEI EXPRESS)
◇
■京ぎをん浜作 サロン ド アンティディレッタント 京都市東山区祇園八坂鳥居前下ル下河原町498、(電)075・561・0330。午前11時30分~午後9時(ただし料理教室開催日は午後3時から、要確認)。コーヒー、紅茶各1000円、コーヒー善ざい1000円、ケーキセット1500円、名物天丼2000円など。シャンパン、カクテルも。水曜定休。
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